台湾地震 山形県内在住の台湾出身者 被害の拡大を懸念 県内各地で義援金の募集始まる
台湾で3日、起きた大地震。死者が10人にのぼり山形県内在住の台湾出身者の中には被害の拡大を心配する声があがっています。これまで日本の地震に多額の義援金を寄せた台湾。5日から山形市などに募金箱が設置され市民がこれまでの恩返しにと義援金を寄せています。
台湾の大地震では、建物の損壊や倒壊が相次ぎ、これまでに10人が死亡、1000人以上がけがをしています。県内在住の台湾出身者にも動揺が広がっています。
月山朝日観光協会潘傳濤さん「25年ぶりで大きな地震が発生したので、子どもの頃以来です」
そう話すのは、台湾出身の潘傳濤(パン・チャンタオ)さん(30)。去年8月から西川町の月山朝日観光協会で地域おこし協力隊として、インバウンド客向けの町の観光分野を担当しています。
月山朝日観光協会潘傳濤さん「母から地震発生して、地下鉄1時間ほど停車しました、と。みんな大丈夫?と聞いたら、大丈夫だと。お父さんは大丈夫だけど、家の物が棚から全部落ちたと言っていた」
潘さんの出身地、台湾北部の新北市では震度5弱を観測しました。
月山朝日観光協会潘傳濤さん「心配ですね。母さんや家族、友達からは無事の連絡がきたので少し安心した」
西川町は5日「道の駅にしかわ」に募金箱を設置し、義援金の受付を開始しました。支援の輪は、県内各地に広がっています。山形市は市役所1階ロビーに募金箱を設置し、救援金の受付を開始しました。
山形市生活福祉課 斎藤健二課長補佐「東日本大震災などの際には、台湾の皆様から多大なご支援を東北地方も受けている。台湾の1日も早い復興に役立てていただければと思う」
このほか、県庁や酒田市役所にも募金箱が設置されています。集められた義援金は日本赤十字社県支部を通し、台湾の救援活動の支援にあてられます。期間は6月28日までです。