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大雨による山形県内の土砂災害警戒情報全て解除も23日も交通機関の一部に乱れ 酒田の大雨被害地域では排水作業に追われる

2024年9月23日 12:10
大雨による山形県内の土砂災害警戒情報全て解除も23日も交通機関の一部に乱れ 酒田の大雨被害地域では排水作業に追われる

大雨の影響で22日、山形県内の17市町村に出された土砂災害警戒情報は22日夜までに全て解除されました。一方、23日午前11時半現在、村山市の一部地域には避難指示が出されているほか、交通への影響も出ています。

県と山形地方気象台は22日、17市町村を対象に土砂災害警戒情報を出しましたが、22日午後8時半前までに全て解除されました。

一方、23日午前11時半現在、村山市の楯岡地域の一部では浸水被害に警戒が必要として88世帯を対象に避難指示が出されています。

また、23日も交通機関の一部に影響が出ています。JR羽越線は新潟県内で大雨によって線路の一部が崩れた影響で、23日は特急いなほの上下合わせて15本で運休や区間運休となっています。また、フラワー長井線が全線で運転を見合わせています。一方、山形新幹線は23日は通常通り運行しています。また、国道47号は22日、戸沢村古口の一部区間で一時、全面通行止めとなりましたが、規制は22日夜、解除されています。

佐藤嘉一記者リポート「国土交通省竹田排水機場周辺でのポンプ車による排水作業は2日目の夜を迎えました」

一方、酒田市松山地域の竹田地区を流れる最上川に設置されている排水施設・竹田排水機場は、7月の大雨による浸水で現在も機能を停止しています。

竹田地区では、集落内の排水が追い付かず水があふれる「内水氾濫」を防ぐために、ポンプ車6台による排水作業が21日午後から夜通し行われましたが、周辺の田んぼや畑の一部が水に浸かりました。

7月の大雨で施設が浸水被害を受け、同じく復旧作業が続く酒田市松山地域にあるJA庄内みどりの「松山カントリーエレベーター」でも、関係者が土のうを積むなどの対策に追われました。

近くの住民「みんな直してできたところにまた(水が)上がったら、これから夜どうなるのか心配です」

国土交通省酒田河川国道事務所によりますと、最上川の水位が下がった22日午後10時50分に水門を開けて自然放流を行いながら、23日午前5時50分までポンプ車による排水作業を行ったということです。酒田市危機管理課によりますと、今回の大雨で竹田地区では民家への浸水被害は確認されていませんが、一部の農地で収穫目前の稲やソバなどが水没しているということです。