山形の秋の味覚 ラ・フランスの出荷式 霜や強風で収量は減少見込み 糖度は高く
山形の秋の味覚を代表するラ・フランスの出荷式が26日、天童市で行われました。ことしは春に一部の園地で霜の被害が発生したのに加え、10月6日の強風による落果被害で収穫量は例年より落ち込む見込みです。
天童市で行われたラ・フランスの出荷式には、JAや市の関係者が出席しました。
県によりますと、ことしの県産ラ・フランスの予想収穫量は、春に発生した霜により、めしべが枯れるなどの被害があり10月2日時点で、平年より2割少ないおよそ1万2300トンとなっています。
ラ・フランス生産者・伊藤貴裕さん「収穫まであと1週間のところでこうなると心が折れる」
さらに10月6日の強風で、寒河江市や白鷹町などでラ・フランスが落果する被害が確認されていて、県によりますと実際の収穫量はさらに減る可能性があるということです。
出荷式が行われた天童市内でも西部を中心に落果の被害が確認されていて、出荷量は平年より3割ほど少ないおよそ1100トンの見込みです。一方で、夏場に好天に恵まれたことで糖度は高くなっているということです。
JAてんどう・金平芳己代表理事組合長「思ったような結果が出なかったがそれでも平年の70%代ということでまずはほっとしている。ぜひ全国の皆さんから手に取って食べていただきたい」
天童市産のラ・フランスは関東や関西を中心に12月中旬まで、全国各地の市場へ出荷されます。