山形市など9地点で最高気温が2月の観測史上最高 鶴岡市では20度超え
山形県内は19日、各地で気温が上がり、鶴岡市など3か所でことし初めて20度を超えました。また、山形市など9つの地点の最高気温が2月としての観測史上最高を更新しています。
正午ごろに撮影した山形市木の実町にあるサクラ「四季桜」です。
四季桜は1年のうち、秋から冬にかけてと春前に咲く、二度咲きのサクラです。所有者の女性によりますと、気温が高い日が続いた今シーズンは、本来はあまり咲かない12月下旬や1月にも花をつけていて、今は例年より1か月早く、見ごろの最終盤を迎えたということです。
県内は、各地で気温が上がり18.6度まで上がった山形市内の公園では上着を脱いで遊ぶ子供の姿が見られました。
山形地方気象台によりますと各地の最高気温は、鶴岡で20・6度を記録したのを最高に、酒田で20・1度など、3地点でことし初めて20度を超えました。22の観測地点のうち16地点でことし最高を記録し、このうち、山形など9地点は、2月の観測史上、最も高い気温です。
「暖かいし日差しもいい」
一方、こんな声もー。
「子どもと外で遊べるのはうれしいがスキーとかへの影響が心配でどっちもどっち」
暖冬の影響で県が誇る観光名所は大きな打撃を受けています。
17日午前、蔵王ロープウェイ「地蔵山頂駅」付近の様子です。例年であれば大きく育っているはずの樹氷が姿を消し、見渡す限り、ほとんどの木の幹があらわになっていました。
名古屋から「昔子どもの時に大きな樹氷を見たので同じようなものを見たかったが…。ちょっとがっかり」
早くも樹氷が消えたことにより、蔵王ロープウェイは16日金曜から19日までの4日間で開催を予定していた雪上車による樹氷のナイトツアーを取りやめ、ライトアップも中止しています。今後、開催できるかどうかは「寒波次第では復活する可能性もある。状況を踏まえて判断したい」とコメントしています。
暖かい日が断続的に続いた県内ですが、気象台によりますと、20日は全域で一転、気温が下がる見込みです。天気は下り坂で、最高気温は各地で8度から10度と見込まれています。