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南陽市の大規模な山林火災 鎮圧状態も焼失面積が過去10年で最大 鎮火に至らず

2024年5月8日 18:25
南陽市の大規模な山林火災 鎮圧状態も焼失面積が過去10年で最大 鎮火に至らず

山形県南陽市で拡大した大規模な山林火災は8日で発生から5日目となりました。火は、ほぼ消し止められた〝鎮圧〟の状態となっていますが、焼失規模が過去10年で県内最大の火災のため依然、完全な消火には至っていません。

南陽市宮内の「秋葉山」で5月4日に発生した山林火災は、これまでの焼失面積がおよそ137ヘクタールまで拡大し、県内では過去10年で最大規模となりました。火は7日午後6時前にほぼ消し止められた〝鎮圧〟の状態となり、周辺地域合わせて148世帯に出されていた避難指示も解除されました。発生から5日目の8日は午前9時過ぎから消防隊員など合わせて150人ほどが山中に入り、地上からの消火活動を行いました。

白岩孝夫南陽市長「火の勢いが弱まっている状態が鎮圧。なので完全に安心することはまだできない。消火にあたっているみなさんに心から感謝するとともに一日も早く鎮火できるよう頑張るのでご理解ご協力をお願いする」

一方、現場の山のふもとにあるブドウ園では、鎮圧を受けて安堵の声が聞かれました。

現場近くの農家「心配だったちょうど別の園地が下にあったから。少しでも白く見えると火が残ってるのか心配していたが鎮圧して良かった。消防団員など消火の手助けをしてくれるのはありがたい」

南陽市によりますと消火活動は午後5時すぎまで行われましたが、焼けた面積が広大なため、現在も完全な消し止めまでには至らず、終了しました。
消火活動は9日あす以降も継続される予定です。