「大きくなって帰ってきて」 大江町の小学生が町の魚「サクラマス」の稚魚4000匹を放流
3年後の再会を願ってー。大江町の小学生が18日、町の魚「サクラマス」の稚魚4000匹を町内の川に放流しました。
「バイバイ。また来るんだよ」
この取り組みは大江町の子どもたちに地元の魚「サクラマス」への理解を深めてもらおうと町が30年以上前から行っているものです。
児童「(触ってみて)気持ちいい。にょろにゅるみたいなこんにゃくみたい」
左沢小学校の4年生およそ30人が「サクラマス」の稚魚およそ4000匹を清流「月布川」に放流しました。
児童「いってらっしゃい」「じゃあね。バイバイ。みんな元気に行くんだぞ」
放流した稚魚はこれから最上川を下って海へと渡ります。「月布川」で次に姿を見せるのはおよそ3年後の春、産卵のために戻ってくるということです。
児童「3年後に大きくなって帰ってきてほしい」「稚魚が大人になって子どもを産んでどんどんサクラマスが増えていくといい」「サクラマスくんいってらっしゃい」
最上川第一漁協によりますと、近年は治水工事などの影響で川の中の環境が変化し、月布川でもサクラマスの遡上数は減少しているといいます。子どもたちは成長したサクラマスに一匹でも多く再会できることを願っていました。