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ことし夏の猛暑の影響大 山形県庄内産のコメ 一等米比率31.6パーセントまで減少

2023年11月7日 19:56
ことし夏の猛暑の影響大 山形県庄内産のコメ 一等米比率31.6パーセントまで減少

ことし夏の猛暑や春先の霜などを受け県はことし秋に収穫されたコメについて独自に地域別の一等米比率を調査しました。その結果、庄内産が31.6%と去年に比べ3分の1以下にまで減少したことが分かりました。

県農林水産部の地主徹部長「地域別一等米比率の状況ですが庄内31.6%となっており庄内地域の品質低下が顕著となった」

これは7日に開かれた県議会・農林水産常任委員会で県が明らかにしたものです。

ことし9月末現在のコメの一等米比率を県が地域別に独自に調査した結果、村山が56.6%最上が87.3%置賜が66.4%庄内が31.6%と去年に比べ大幅に減少しています。特に庄内は、去年産と比べて3分の1以下まで落ち込んでいます。

一方、東北農政局が発表している9月末現在の県内のコメの1等米比率は、去年の95.2パーセントに比べ4割以上減った54・7パーセントとなっています。これは記録が残る2019年以降で最も低い一等米比率です。なお一等米比率と食味は直接の関係はありません。要因としては、例年にない高温と少雨の影響で、粒が白く濁った白未熟粒が多く発生したことが挙げられています。
県農業技術環境課の佐藤隆士課長「白未熟粒の発生に影響するのが出穂後20日間の気温それを見てみると庄内で特に高い」

県では、ことしの記録的高温と白未熟粒発生の因果関係を引き続き調べています。
一方で県はことしの高温や強風で被害を受けた農家を支援する取り組みを新たに始めました。農家が肥料や資材を購入する際にかかる費用を、県や市町村と金融機関の協力で、低利で借りられるもので受け付け開始は7日からとなります。