冬季間は転落や転倒のリスク高まる 労災事故防ごうと寒河江市の建設現場をパトロール
毎年冬季間は、積雪や路面の凍結による転倒事故などの労働災害が多く発生しています。こうした労災事故を防ごうと、山形労働局長が13日、寒河江市内の建設工事現場をパトロールしました。
これは毎年12月から3月頃にかけて多く発生する冬季型の災害を減らそうと、東北6県の労働局が合同で行っているものです。山形労働局の小林学局長が寒河江市で建設が進んでいる「にしね保育所」の工事現場を訪問。安全に作業できる通路の確保や転倒防止策などが講じられているかを確認しました。
説明「ロープを付けて万が一落ちたときにも下まで落ちないように対策している」
山形労働局によりますと11月末までに県内で発生したことしの労働災害の数は去年の同じ時期を19件上回る1110件で、およそ半数が転倒や転落によるものです。7月には川西町で小屋の解体をしていた作業員が屋根から転落し死亡する事故も発生しています。特に冬場は高所からの雪下ろしや凍結した路面での作業が発生するため、転落や転倒のリスクが高まるということです。
山形労働局 小林学 局長「県民は雪に慣れてしまっている。慣れても災害の防止を忘れないようにちょっとした気づきが必要。それを注意することが大事」
山形労働局の担当者は「年末年始の時期は特に気が緩みやすいのでより一層の注意を払って作業してほしい」と呼びかけています。