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11ヶ月ぶりに避難指示解除 鶴岡市で発生した土砂崩れ 3世帯が年内に帰宅へ

2023年11月28日 17:29
11ヶ月ぶりに避難指示解除 鶴岡市で発生した土砂崩れ 3世帯が年内に帰宅へ

去年の大みそかに山形県鶴岡市で発生した土砂崩れで、市は現場付近の4世帯の住民に出していた避難指示を28日午後5時で解除しました。およそ11か月ぶりの避難指示解除に現場の地域からは喜びの声が聞かれました。

去年12月31日未明に鶴岡市西目地区で発生した土砂崩れでは住民の高齢夫婦2人が死亡し、現場周辺の4世帯13人に避難指示が出されていました。
現場では土砂の撤去作業が進められ、住宅裏側の土砂の撤去作業は10月下旬に完了しました。
また、先週には県が住宅付近に地滑りの発生を観測する機器と警報装置を設置しました。28日からこれらの装置の運用が始まり、県と市の職員が正常に作動することを現地で確認しました。
そして午後、市は会議を開き、装置の正常作動を確認したことを踏まえ、避難指示の解除を決めました。

皆川治鶴岡市長「本日午後5時をもって避難指示を解除することといたします」

市は今後、避難者がスムーズに帰宅できるよう支援していく方針です。また、現場の警報装置が作動した場合は、県庄内総合支庁と鶴岡市などにメールで通知が入り、地面の歪みの大きさによって災害対策本部の立ち上げなどの対応を行うということです。全世帯の避難指示が解除されたことについて現場の地区の自治会長はー。

金山自治会安倍長一自治会長「約11か月で解除できたということは非常に喜ばしい。避難していた人たちはゆっくりする暇もなく、正月もなかったようなところがあるのでことしは家庭で年末年始を迎えることができるということでよかった」

市によりますと、避難生活を続ける4世帯のうち3世帯は年内に帰宅することを希望していて、1世帯は戻る時期を検討しているということです。一方、現場周辺の道路は今後も土砂の搬出などが続くため、通行止め解除の見通しが立っていません。