「世界的な評価を得た」 「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録 山形県内の関係者も喜び
ユネスコの「無形文化遺産」に日本の「伝統的酒造り」が登録されることが決まりました。山形県内の関係者からも喜びの声が聞かれました。
パラグアイで開催されているユネスコ政府間委員会は日本酒や焼酎、泡盛などを造る技術である「伝統的酒造り」をユネスコの無形文化遺産に登録することを決めました。「伝統的酒造り」は穀物を原料とするこうじを使って発酵させる手作業の技術で室町時代に原型が確立したあと、日本各地の気候風土に合わせて発展し、杜氏や蔵人らによって受け継がれてきたものです。
伝統的酒造りについては日本の提案に対し、11月、事前審査していたユネスコの評価機関が「登録することが適当」と勧告していました。国内では「歌舞伎」や「和食」などに続き、23件目の無形文化遺産となります。登録の決定に県内の関係者からも喜びの声が聞かれました。
県酒造組合 小関敏彦特別顧問「世界的な評価を得たということなので日本酒に関わる者には励みになる。胸を張れるので非常にうれしい情報」
2013年に「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録された際、日本酒は和食に合う酒として海外で人気が高まったといいます。
県酒造組合 小関敏彦特別顧問「今回、日本酒がフォーカスされてステータスが認められると追い風になるような期待はある」
県酒造組合は今回の無形文化遺産登録を機に、県産日本酒の輸出量の増加などに期待を寄せていました。