山形県内のいじめの認知件数7012件 去年より増加 「言葉によるいじめ」が最多
ことし4月から7月末までの、山形県内の小・中・高校などで認知されたいじめの件数は、合わせて7012件で去年の同じ時期に比べ、27件増加したことが分かりました。一方で、小中学校の不登校の児童生徒の数は過去最多となりました。
これは、29日に開かれた県いじめ問題審議会で報告されたものです。
県の調査によりますと、ことし4月から7月末時点で県内のいじめの認知件数は、去年の同じ時期に比べ、小学校が10件少ない5689件、中学校が39件多い1206件、高校が9件少ない82件など、合わせて27件多い7012件となっています。
冷やかしや嫌なことを言われるといった言葉によるいじめの認知件数が最も多く、叩かれたり蹴られるといった身体接触を伴ういじめは、減少傾向にあるということです。
県高校教育課 伊藤久敏課長「保護者、生徒、児童に対するアンケート調査と面談を組み合わせて実施したことが認知件数の多さに表れている。公立高校では3カ月間SNSを通した相談活動に取り組んでいる。多様な取り組みを組み合わせ一人でも多く早期発見、早期解消に向けて取り組んでいきたい」
一方、県内の小・中学校で昨年度、心理的理由などで30日以上欠席した不登校の児童・生徒の数は、2339人で過去最多だったことが報告されました。県教育委員会は「学校以外の学びの場の多様化による保護者の学校に対する意識の変化」などが背景にあると分析しています。