西川町長のパワハラ疑惑 町議が目撃 町長は反論 非公開映像は問題なし再公開へ
西川町の菅野大志町長による職員へのパワハラの有無を議員がただした町議会の映像がインターネット上で非公開となっている問題で、質疑を行った議員が会見を開き、自身が目撃した、町長の威圧的言動を説明しました。町長は「指導を超えるものではなかった」と反論しています。
この問題は、3月5日に行われた西川町議会・一般質問のアーカイブ映像がインターネット上で非公開となっているものです。
非公開となった映像には、町職員の早期退職者が増えている現状と菅野町長によるパワーハラスメントの有無などに関する議員の質問とそれに対する答弁が含まれていました。
非公開の理由について傍聴許可などの権限を持つ町議会の菅野邦比克議長は「事前に申告された内容から大きくずれた質問が長時間行われ、その中で個人名を特定するような発言もあった」などと説明しています。
この問題をめぐっては目撃証言などから議長ではなく、菅野大志町長が町職員に映像の非公開を自ら指示したとする疑惑が浮上ー。これに対し、菅野町長と議長は、「第三セクターの社長でもある町長に議長が非公開を依頼した」と説明しています。
町議会は18日、臨時の議会運営委員会を開き、非公開となった映像の問題箇所を確認しました。
議会運営委員会委員長代理・佐藤仁町議「プライバシーに関しては個人名はない。質問通告に対して違う内容だったとの指摘もあったが、議長から『これ以上だめですよ』とジャッジが入った。それに対して光康町議は『わかりました』と質問を止めた。別に映像の削除は必要ないんじゃないかと」
削除すべき内容はなかったとの見解をまとめた一方、再公開については議事録を作成した上で発言内容を再確認する必要があり、1か月半ほどかかるとしています。
こうした中、質疑を行った議員は18日夕方、会見を開き、自身が目撃した町長の威圧的言動について説明しました。
佐藤光康町議「会議中にいきなり町長が後ろから入ってきて『この会議やめ!』と課長に詰め寄っていた。今度私のところに来て、『議会で何回もやったでしょ』とガンガン言ってきた。恐怖心を覚えて…」
これに対し、菅野町長は19日午前報道陣の取材に応じました。
菅野町長(職員に詰め寄ったことについては)「指導を超えたものではなかったと認識している。皆さんが見ている前で職員と議論をしていたので、その時にパワハラと感じていたのであればおっしゃっていただければよかった。本人はパワハラだと思っていないと聞いている」
菅野町長は職員へのパワハラについて「認識はない」と改めて否定し、必要があれば調べていくとしています。