西川町議会の一般質問で菅野大志町長による職員へのパワハラの有無を議員がただした動画が動画配信サイトで非公開となっていたことが分かりました。菅野町長は17日午後6時から記者会見を開き、非公開となった経緯について説明しています。

非公開となったのは3月5日にユーチューブでライブ配信された西川町議会の一般質問の動画の一部です。関係者によりますと、動画は、職員の早期退職者が増えている現状と町長による職場でのパワーハラスメントの有無などに関する町議会議員の質問とそれに対する菅野町長の答弁が録画されていました。
この中で、菅野町長は職員の早期退職について、「損失だとは思っていない。その人件費で2人雇える」と発言。中堅以上の職員が辞めても損失ではなく、新たに職員を採用できるとの認識を示していました。町長によるパワハラの有無については総務課長が「報告は受けていない」と否定したほか、議長が「事前に通告した内容と異なる」として質問を途中で遮っていました。
このやりとりを録画した動画は6日夜までに非公開となりました。町によりますと、動画は普段、町の第三セクターが配信作業を行っていますが、この動画の非公開にする作業には関わっていませんでした。
17日午後6時から、菅野町長と町議会議長が記者会見を開いて今回の経緯などを説明しています。動画が非公開となった経緯について、菅野町長はYBCの取材に「3月6日の午後6時ごろ、私が議長から直接口頭で指示を受け、職員らに作業を指示した。私としては非公開にする必要はないと思っている」と話しています。
またパワハラの有無については「早期退職した人が在職中にパワハラを報告した事実はない」と話しています。一方、非公開となった動画内で質問した町議会議員によりますと、議長は「動画の非公開を指示したのは菅野町長で、動画を公開するよう要望する」と話していたということです。