贈収賄事件受け高畠町が再発防止策を検討する委員会を立ち上げ 職員の研修やマニュアル整備
山形県高畠町の職員の男が町発注事業の入札情報を漏らしたとして逮捕された事件を受けて町は17日、再発防止策を検討する委員会を立ち上げました。職員への研修のほか不正抑止を目指した新たなマニュアルを整備するとしています。
この事件は、高畠町が発注した橋の補修設計に関する指名競争入札をめぐり、町建設課の職員と、南陽市の建設会社社長が贈収賄などの疑いで逮捕されたものです。
小梁川容疑者が入札の秘密事項である予定価格を漏らし、その見返りに高橋容疑者から現金合わせておよそ100万円を借り受けたとみられています。
深瀬吉弘高畠副町長「きょうから入札制度改革検討委員会を立ち上げ早急に新しい制度を目指すべく取り組んでいく」
事件を受けて、高畠町は副町長や各課の課長などで入札制度の問題点などについて話し合う委員会を立ち上げました。非公開で実施された会議では、今回のような不正入札を防止するため職員のガバナンス研修のほか、ことし7月を目途に入札制度について新たな運用マニュアルを策定することなどを決めたということです。
深瀬吉弘高畠副町長「なるべく初期段階で不正の解決や事前に防止ができるよう組織としてのガバナンスを強化していく必要がるといった意見が出た。まずは町の管理職を中心にマニュアルなど整備していきたい考えだが他の自治体では外部の有識者を入れて検討している事例もあるのでそういったことも含めて検討していきたい」
また、町は3月25日から3日間、全職員を対象としたコンプライアンス研修を行い再発防止に取り組むとしています。