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酒田市の老舗「今年は香りの高い新酒」 コメどころ庄内で新米を使った日本酒づくり 

2024年11月29日 17:19
酒田市の老舗「今年は香りの高い新酒」 コメどころ庄内で新米を使った日本酒づくり 

コメどころ庄内ではいま、新米を使った日本酒の新酒作りが盛んに行われています。酒田市の老舗の酒蔵ではことし特に香り高い新酒に仕上がっているということです。

酒田市にある創業およそ130年の酒蔵「東北銘醸」です。いま、ことしの新酒づくりが盛んに行われています。
東北銘醸では、蒸したコメと水に麹や天然の乳酸菌などを混ぜて手作業ですりつぶし、アルコールを発酵させる基となる「酒母」を造る伝統的な「生もと造り」で日本酒を仕上げています。現在、「生もと造り」を続けている蔵元は全国でも数軒しかないということです。
通常の製法とは違い乳酸菌を培養させるため日本酒ができるまでの日数が通常の倍、4週間ほどかかりますが、創業以来の味と品質を守るため一貫して続けているといいます。ことしは9月下旬に新酒づくりを始め、11月中旬から出来上がった搾りたてを販売しています。

東北銘醸 後藤 英之製造部長「仕込み始めは気温が高くて苦労したが、ことしのコメは味ものるし、香りも出るし非常に幅があってキレが良い酒に仕上がっていると思う」

ことしの新酒は香りの高さが特長の仕上がりになったということです。

東北銘醸 佐藤 雅士社長「ことしの酒は非常に香りがたっているのが特徴で酒造りのモットーとして食事に合う酒を目指しているのでぜひ好きな食事と一緒に楽しんでいただけたら幸いです」

東北銘醸では今シーズンの酒づくりを来年4月ごろまで続け、仕上がり次第、順次、販売する予定です。

最終更新日:2024年11月29日 20:38