スパコン「富岳」活用、台風に伴う竜巻の精密予測が可能に
予測が難しい「竜巻」。スーパーコンピューターの「富岳」を活用して精密な予測が可能となりました。
横浜国立大学や富士通は12日、スーパーコンピューター「富岳」を利用して、台風にともなって発生する「竜巻」の精密な予測を可能にする気象シミュレーションを世界で初めて実現したと発表しました。
去年の台風10号では、台風の外側の雨雲がかかった宮崎県で多くの「竜巻」が発生し被害が出ましたが、「富岳」の持つ高速な計算能力で80メートル四方の雨雲の動きなどをより細かく表すことができたということです。
「竜巻」は短時間の間に狭い範囲で発生するため予測が難しく、気象庁が発表する「竜巻注意情報」の的中率は数パーセントにとどまっています。
開発者の1人で横浜国立大学の坪木教授は「富岳の出現で予測が可能となり、大きな進歩だ」と語っています。
最終更新日:2025年2月12日 19:27