非常に強いハリケーン「ミルトン」米南部に上陸…竜巻も発生 700万人以上に避難命令
非常に強いハリケーン「ミルトン」が2時間ほど前、アメリカ南部フロリダ州に上陸しました。上陸する前から竜巻も発生し、700万人以上に避難命令が出ています。
ハリケーン「ミルトン」は日本時間の10日午前9時半ごろ、フロリダ半島に上陸しました。上陸時には5段階のうち最も強い「カテゴリー5」から「3」に勢力を落としましたが、最大風速はおよそ50メートルと強い勢力を保っていて、フロリダ半島の沿岸部では最大およそ4メートルの高潮や暴風が予測されています。
フロリダ州内では110万世帯以上が停電し、700万人以上が住む地域に避難命令が出されています。
上陸前から複数の竜巻も発生し、住宅が破壊されるなど、すでに被害が出ています。
被害者
「全てが一瞬でした。私のすぐそばで突然、窓が吹き飛んだんです」
CNNは、竜巻の影響で死者が出ていると報じています。
ハリケーンはこの後、フロリダ半島を横断する見通しで、引き続き厳重な警戒が呼びかけられています。
一方、ハリケーンへの対応をめぐり、トランプ前大統領が災害対策の資金が不法移民に流れていると主張するなど、11月の大統領選挙を前に争点化を図っています。これに対しバイデン大統領は9日「全く事実でない。やめろ」と反論するなど、非難の応酬となっています。