×

去年夏の猛暑などの影響で野菜の高騰続く 今後は寒波の影響も心配 天童市内のスーパー 

2025年2月12日 18:17
去年夏の猛暑などの影響で野菜の高騰続く 今後は寒波の影響も心配 天童市内のスーパー 

夏の猛暑などの影響で野菜の高騰が続いています。山形市の丸勘青果市場での野菜の卸値は12日、担当者によりますとキャベツ1個312円でした。この価格も平年のいまの時期に比べると、100円ほど高くなっています。1月のピーク時には、卸値で1個800円ほどで売られていたということです。店頭に並ぶ小売価格になるとこれ以上に高くなります。そのほか、大根や白菜などの野菜も平年に比べて高くなっています。野菜の価格はどうなっているのか、現状や今後の見通しを県内のスーパーマーケットで取材しました。


こちらは、天童市にあるスーパー「フードセンターたかき」です。さっそく生鮮コーナーへ行ってみるとキャベツ1個299円で販売していました。

たかき交り江店村上兵太郎店長「1月から2月の1か月間はそこまで天候は崩れなかったので物流が安定してきて落ち着いた」

たかきでは、販売している千葉産のキャベツ1個の値段が1月下旬には600円だったのが、今月に入り300円と徐々に落ち着いてきたということです。
そして、去年夏の猛暑による高温障害でことしもっとも影響を受けたというのが柑橘系の果物です。こちらの「デコポン」は、例年は2個で680円ほどですが、ことしは、980円と3割ほど高く販売されていました。こうした中、「たかき」では、担当者が直接市場に行って値段の安い商品を仕入れることで、価格を抑えて販売するなど消費者が購入しやすくするための企業努力を行っているといいます。
サイズを小さくしたカット商品も人気がある中、特に多くの人が集まっていたのが100円均一のコーナーです。ナスは3本で100円。キノコ類も100円です。

たかき交り江店村上兵太郎店長「お客さんが来店し店全体の様々な商品を買い求めるので買い上げ点数が伸びれば大丈夫」

中川悠アナウンサー「100円の小松菜が並んでいますがその横からお客さんがたくさん取っています」

(この値段で野菜が買えるのは?)「お得だと思う」
買い物客「全体的に安い。自分の欲しいものがあったら買ってそれで作る。前はこれぐらいのお金を持っていけば大丈夫だったのがいまは買えない。全体的に値段が上がっているのは日々肌で感じる」

気になる今後の見通しについては…。

たかき交り江店村上兵太郎店長「全国的な寒波の影響で野菜の相場の高騰が続くか上がる可能性もあると予想している」

この時期スーパーに並ぶのは、関東で栽培される野菜が中心となっています。春以降、県産の野菜などが出回ると値段は落ち着いてくる見込みですが、しばらくは野菜が高い状況が続きそうです。
このほか、コメ10キロの値段も平年に比べ1000円ほど高く、その影響で弁当の値段も1割ほど上がっていました。スーパーの担当者は、3月からは、食料品だけではなく、資材や物流費の高騰の影響で缶詰や冷凍食品の値段も上がるのではと話していました。

最終更新日:2025年2月12日 19:27