×

玄関先に“置き石” 窃盗グループが人の出入りを確認か 神戸市で約2週間で26件

2025年2月12日 21:31
玄関先に“置き石” 窃盗グループが人の出入りを確認か 神戸市で約2週間で26件

神戸市で、玄関先などに不審な石が置かれるケースが相次いでいます。窃盗グループによるマーキングの可能性が指摘されています。

神戸市の閑静な住宅街ではここ最近、家の玄関先などに置かれた不審な石が相次いで発見されています。その数は、この2週間ほどで26件です。この石は、いったいなんなのか。警察が警戒しているのが、窃盗グループによるマーキングの可能性です。

不審な石が発見された家のうち、50代の女性が住む家では…

50代女性
「若い男2人がインターホンを鳴らして門を開けようとしている」

家に入ろうとしていたという2人の男。その後、立ち去ったといいますが、家の周辺を確認すると、門の上に手のひらサイズほどの石が置かれていたといいます。

では、なんのための石なのか。置かれていた場所の共通点は「動かすと落ちやすい場所」です。元神奈川県警捜査一課長の鳴海達之氏は、こう指摘します。

元神奈川県警捜査一課長 鳴海達之氏
「(住人が)帰ってきていないかどうか、よくわかる。朝9時に置いて夜9時に来てみると、石が動いていない、明かりもついていないとなれば、この時間帯は不在だろうと、ある程度推測できる」

空き巣を狙う窃盗グループが、人の出入りを確認するために石を利用している可能性があるといいます。つまり、石が置かれ続けていた場合、人の出入りが少ないとみなされ、狙われる危険性が高まることになります。

もし、自宅に不審な石が置いてあった場合は…

元神奈川県警捜査一課長 鳴海達之氏
「そのままの状態で警察に電話してもらって『こういう石を置かれた。気持ち悪いから、ちょっと見てほしい』と。警察に何も言わないで、この石はどうでもいいからと捨てたりしないで、その状態を警察・交番の人に見てもらった方がいいと思う」

不審なマーキングの事例は全国でも相次いでいて、家の周りを注意深く見ることが大切です。

最終更新日:2025年2月12日 21:43