「丹波山村のお松引き」国の無形民俗文化財に指定 保存会「後世につなぐ祭りに」山梨
丹波山村の小正月行事「お松引き」が24日、保存と継承をすべき国の無形民俗文化財に指定されました。県内では10件目で保存会からは喜びの声が上がっています。
国の無形民俗文化財に指定された「丹波山のお松引き」は各家庭の門松を飾った山車を引き、年神さまを送ると同時に村の発展を祈るものです。
国の審議会は「地域色の強い行事」とする一方、担い手の減少を懸念して「早急な記録の作成が必要」としています。
丹波山村文化財保存会 酒井隆幸 副会長
「びっくりというのが一番初めの感想。びっくしてから喜びが出てきた。保存会は途絶えさせたくないという気持ちが一番強く(年齢が)上の人たちから教わってきたことをとにかくやり続けている」
これまで代々口伝えで受け継がれてきた「丹波山のお松引き」ですが、保存会では今後、記録の作成などにも着手するとしています。
丹波山村文化財保存会 酒井隆幸 副会長
「(村内には)正直、年下の人たちは少ない。そういった人たちにお松引きをつないでもらうため、しっかり僕らも教えてあげて後世にこの先ずっとつないでいけるお祭りにしたい」
保存会のメンバーは現在、40代が中心。若い世代の発掘や村外への発信にも力を入れていくということです。