「コストコGS」15日オープン 特徴は“価格の安さ” 周辺店舗は影響懸念 山梨

山梨県南アルプス市の会員制大型スーパー「コストコ」の4月の開業に先立ち、県内最大規模となるコストコのガソリンスタンドが15日、オープンします。ガソリン価格が大幅に安いのが特徴で、周辺からは影響を懸念する声も上がっています。
佐藤記者
「あすオープンを控えたコストコのガソリンスタンド、特徴の一つがこの広さです、最大で24台が同時に給油できるということです」
翌日のオープンを前にこちらでは14日、スタッフの研修が行われていました。
コストコのガソリンスタンドはセルフ式でキャッシュレス。規模の大きさに加え、価格の安さも大きな特徴です。こちらでの販売価格はまだ公表されていませんが、お隣・静岡県の例を見てみると…
浜松市にあるコストコのガソリンスタンドでは、14日のレギュラー価格が1リットル当たり163円。一方、静岡県内の10日時点の平均価格は1リットル当たり185.9円と、20円以上も下回っています。
ただし、コストコのガソリンスタンドで給油するには、会員登録と指定のクレジットカードが必要になります。
コストコ南アルプス倉庫店 矢代佑介 店長
「会員にポイントも付くので、それを踏まえても相当お得。ポイントがなくても、通常のガソリンスタンドと比べても相当お得なので、1年を通して使ってもらえれば年会費のもとは取れると思う」
15日からは隣の地域交流エリア「フモット」に専用のブースを設け、会員登録の受付を始めるということです。
こうした中、周辺のガソリンスタンドからは影響を懸念する声も上がっています。取材に対し、あるガソリンスタンドの店主は「来店者は確実に減る」などと不安を口にし、別のガソリンスタンドの店主は「洗車や点検など、対人サービスで差別化するしかない」と話していました。
また、県石油共同組合はコストコのオープンにより、周辺のガソリンスタンドが次々と閉店に追い込まれた浜松市を例に危機感を募らせています。
県石油共同組合 中込徹 理事長
「(浜松市ではオープンから)現在までの7年間で周辺70店舗が閉業に追い込まれている。価格で競争したら必ず地元が負けることは明白」
中込理事長は「『地域密着』で勝負するしかない。価格競争となると早ければ半年で閉業を検討する店も出てくるのではないか」とも話していました。