【特集】平野美宇・母が「エース」と絶賛!85歳の現役卓球選手 目指すは「90歳で全国出場」
卓球・平野美宇選手の母・平野真理子さんが指導する卓球教室で、ひたむきに練習に打ち込む85歳の現役選手がいます。平野さんも絶賛する卓球への熱い思いを取材しました。
東京、パリと2大会連続の五輪・銀メダリスト、平野美宇選手が育った山梨県中央市の「平野卓球センター」です。
軽快なフットワークに、豪快なスマッシュ!
真剣な眼差しで卓球に打ち込むのは、こちらの教室で最年長の野中美春さん(85)です。
平野卓球センター 平野真理子さん
「あの年齢であれだけ動けること、脚が素晴らしい特徴。85歳ですけどエースです。1番強いです!」
野中さんが卓球を始めたのは79歳の時。そのきっかけは…
野中美春さん(85)
「血糖値が200位に急にあがったんです。アイスクリームを食べすぎて…」
自分では「まだ若い」と思っていても、多少は息切れしてくる年代。病気や体調不良も重なるように。でも、だからこその卓球挑戦でした。
野中美春さん(85)
「これだけ自分が卓球で動かせてもらっていることも感謝ですね。ありがたいなと思います」
80歳を目前に飛び込んだ未知の世界で得た、体を動かす楽しさ。“健康のため”と始めた卓球の魅力に、いつしか虜になっていました。
そして、今年3月。野中さんは85歳にしてついに、全国大会デビューを果たしました!
野中美春さん(85)
「『勝負では負けましたけど足腰は勝ちました』と、みんなで笑いました」
“うまくなりたい”という向上心も、人一倍です。
練習仲間
「ドライブもかかった方がもう少しいいと思う」
野中さん
「もっと(ラケットを)寝かせるってこと?」
練習仲間
「引っかけるってこと」
野中さん
「要するに上げるってことね。これでいい?」
練習仲間
「素晴らしい」
野中さん
「1回で覚えた」
練習仲間
「参った!」
全国大会が終わった今も、週4日の練習と自宅での素振りなど自主練習を欠かしません。
野中美春さん(85)
「年配の人が多いから。私より年下ですけど。先生に教わったらそこだけでなくて、家に帰って鏡とか自分の姿が見える所で、素振りの練習をした方がいいよと常に言っています。そうしないと教室で先生が教えてくれただけでは、その時は分かってもまた次に来た時には戻っちゃう」
野中さんの卓球への熱意は教室の仲間たちにとっても、刺激になっています。
卓球仲間は
「あの歳であれだけ動けて。あのようになるのが目標です」
卓球仲間は
「親分(野中さん)を乗り越える。勝てるようにね」
平野卓球センター 平野真理子さん
「気持ちの面でも技術の面でも考える力の面でも、全てみなさんの目標になっている存在です」
野中美春さん(85)
「85歳の人がそれだけ卓球しているのを見ていて、『野中さんを目標にして頑張ります』って言ってくれて。みんなから言われれば、目標にされると元気でいないといけないなって」
野中さん、次なる目標は90歳での全国大会出場!きょうもひたむきに練習に打ち込みます。
【2024年9月17日 YBSワイドニュースで放送】