甲府城の“番所跡” 国史跡に追加指定へ 県が土地購入の方針 山梨県
国指定の史跡「甲府城跡」に、城の警備の要にあたる「番所」があった土地が追加指定されることが分かりました。
史跡に追加指定されるのは、甲府城跡の南側にある堀沿いの土地約700平方メートルです。
面積は築城時に約19ヘクタールあったといわれる甲府城全体の0・3%ほどですが、この場所は甲府城にとって重要な役割を担っていたといいます。
松永記者
「今回史跡に追加指定されたのは県庁からほど近いこちらのエリアです。こちらには番所という施設が設置されていました」
「番所」とは、城に入ろうとする不審者を監視するために設置された、いわば“警備員”の詰め所にあたります。
甲府城の「追手門」にほど近い場所であるため、城の警備の要所とされていました。
また、今回の追加指定で県が復元対象としている土地のうち、堀に関連する土地が全て史跡に指定されることになりました。
県は今後、この土地を民間から購入する方針で、周辺の発掘作業などを行いたい考えです。
県の担当者は「当時の甲府城の姿を忠実に再現し、伝承していくための動きがさらに加速することを期待している」と話しています。
史跡への登録は年度内に行われる予定です。