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富士山開山から1週間 「今年の夜は静か」登山規制に一定の効果 変わらぬ課題も 山梨県

2024年7月8日 19:41
富士山開山から1週間 「今年の夜は静か」登山規制に一定の効果 変わらぬ課題も 山梨県
 富士山・吉田ルートの山開きから1週間が経ちました。

 登山道の混雑や弾丸登山を防ぐため、初めて導入された5合目ゲートについて一定の効果を感じるとの声が聞かれる一方、変わらぬ課題もあるようです。

 県は登山道の混雑や弾丸登山を防ぐため、午後4時から午前3時までの間や入山者数が1日4000人を超えた場合に5合目のゲートを閉鎖し、登山者の通行を規制しています。

 県によりますと、開山からの7日間でゲートを通過した登山者は1万3217人でした。

 1日の登山者が4000人を超えた日はなく、最も多かったのは6日(土)の2324人で、週末に人が集中していることが分かります。

 また、3連休初日の7月13日(土)とその翌週の20日(土)は、すでに日帰り登山の予約がいっぱいになっているということです。

 登山規制の導入から1週間が経過し、山小屋や登山関係者らからは「今年の夜は比較的静か」との声が聞かれるなど、ゲートの設置が弾丸登山の抑制につながっているという声が聞かれました。

 その一方で、公衆トイレでは今年もごみの放置が多く見られます。

 清掃担当者によりますと、5合目の公衆トイレ内には飲食物や土産物のごみが毎日放置され、その量は1日あたり45Lのごみ袋7袋分以上だといいます。

清掃担当者 「(個室の)外まで置いてある。足の踏み場がないくらい積んである。何でもある。もう何がとは言えない。ペットボトルが一番多い。雨が降ればかっぱとか靴とか。持って来たごみも袋に入れて目を盗んでみんな置いていく」

 以前から指摘されていた5合目のごみの放置は、これまでのところ、今年も改善がみられないようです。
山梨放送