ブドウ産地で中学生が農業体験 傘かけ手伝う 半世紀続く伝統行事 山梨・甲州市
ブドウの産地、山梨県甲州市で半世紀以上続いている中学生の農業体験実習が13日、行われました。
デラウェア農家の減少で、これまでのジベ処理から傘かけに体験する作業が代わりましたが、今年も伝統が受け継がれました。
体験実習は中学生に地元の特産品であるブドウづくりの大変さを知ってもらおうと、旧勝沼町時代から続く地域の伝統行事です。
13日は勝沼中の2年生68人が協力農家の畑に分かれ、ブドウのかさ掛け作業などを体験しました。
作業を体験した生徒は
「農家の大変さがわかった」「おいしく育てばいいな」
体験実習はこれまでデラウェアのジベ処理を手伝うのが伝統でしたが、デラウェア農家が10年前の6割以下に減り年々、受け入れ農家の確保が困難に。
そこで、今年は実習の時期を遅らせることで作業の内容を変え、実施にこぎつけました。
今回、生徒を受け入れたブドウ農家の飯塚利之さんも、中学生時代に実習を体験した先輩です。
ブドウ農家 飯塚利之さん
「自分も体験した一人。農家は減ったが、今後も続いていってほしい」
農繁期は人手が必要で、体験実習に来てくれる中学生は昔も今も頼りになる存在。
生徒がかさ掛けを手伝ったブドウは、7月上旬から出荷が始まるということです。