「黒い幕」設置で 別の“富士山ローソン”にも人だかり 住民は不安の声 山梨・富士河口湖町

オーバーツーリズム対策のため富士河口湖町が富士山を隠す「黒い幕」を設置することになった問題で町内の別のコンビニでも観光客が殺到し、近隣住民から不安の声が上がっています。

富士河口湖町の河口湖駅近くのローソンでは、店舗の上から富士山が飛び出た形の写真がSNSで話題となり外国人観光客が殺到。

マナー違反に耐えかねた町は苦肉の策として現在、道路と歩道の間に「黒い幕」を張り、富士山を目隠しする工事を進めています。

しかし、そのローソンから1キロほど離れた役場前のローソンでも…

駅前と同様に富士山の写真を撮影しようと大勢の外国人観光客が集まり、観光バスの立ち寄りスポットにもなっていました。

ニューカレドニアからの観光客
「ガイドがここに止めると、富士山とローソンがきれいに見えると教えてくれた」

韓国からの観光客
「（景色が）詰まっている感じがなくて、すっきりしている感じがする」

河口湖に来たからにはとにかく“富士山とローソン”の写真を撮影したいという観光客ですが、マナー違反はこちらでも散見されるといいます。

地域住民は
「時間帯によっては渋滞はいつものこと。近くに信号があるけど（横断）歩道まで行かないで突っ切ることが割と多い」

一連の騒動を受けてローソンは先日、写真撮影に関して注意を呼びかける看板を設置しました。

町はこのローソンについて「（河口湖）駅前ほどのトラブルはないのですぐには対応しないが、（駅前に）幕を設置した後の人の流れは注視したい」としています。