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コロナで終了「凧上げまつり」 和紙の里で5年ぶり復活 大空にたこ舞う 山梨県

2024年4月29日 19:40
コロナで終了「凧上げまつり」 和紙の里で5年ぶり復活  大空にたこ舞う 山梨県

コロナ禍などの影響で終了した南アルプス市の「凧上げまつり」が29日、和紙の里・市川三郷町で5年ぶりに開かれ、たくさんのたこが大空を舞いました。

南アルプス市では毎年4月29日に「甲州凧上げまつり」が開催されていましたが、コロナ禍や参加団体の減少などを理由に2019年を最後に開催されていません。

こうした中、和紙メーカーの代表や甲州だこの愛好家らが和紙づくりが盛んな市川三郷町で祭りを復活させようと実行委員会を立ち上げ、「神明凧上げまつり」として復活させました。

去年は新型コロナの影響で開催が見送られましたが、今年は好天にも恵まれ、県内外から集まった約30人の愛好家が一斉にたこを揚げました。

発起人の一人 渡辺高一さん
「(甲州凧上げまつりは)コロナ禍で3年間休んだら立ち上がる力がなくなってしまった。また復活して今度は市川三郷でやっているとなれば、普段たこをいじらなくても、子どもにたこをいじらせようかなと思って。いろいろな遊びの中でも、たこにもまた手作りの良さがある」                 

地元の小学生も手作りのたこを持ち寄り、会場には子どもたちの歓声が響き渡りました。

地元の小学生は
「糸を結んだり骨組みを付けて色を選んだりして完成した。たこが揚がると楽しい気持ち」

難病のパーキンソン病を患いながら甲州だこ作りに励む松田賢貞さんも、祭りの復活を喜んでいます。

甲州凧愛好家 松田賢貞さん
「若い人が増えていかないと続かない。このようなイベントを経験することで、子どもたちがたこ揚げを楽しいと思ってくれればいい」

「神明凧上げまつり」の主催者は「前身の『甲州凧上げまつり』のように、地域の恒例行事にしたい」と話しています。

    山梨放送