「発症は花粉症との関連強い」小中学校で発生した集団“ビワアレルギー” 調査結果を大学教授らが発表 山梨県
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2024年年6月、富士吉田市の小・中学校の給食で発生したビワによる集団アレルギーについて、山梨大の教授らが調査結果を報告しました。
この問題は2024年年6月、山梨県富士吉田市立の小・中学校で給食で出されたビワを食べた264人が、のどや目の不調といったアレルギー症状を訴えたものです。
23日、山梨大の教授らが、市内の小・中学校に通う児童生徒の保護者2360人から回答を得たアンケート調査を分析・解析した結果を公表しました。
調査結果によりますと、ブナ目であるシラカンバ・ハンノキ・ブナ・コナラなどの花粉に含まれるアレルゲンに対し、アレルギー反応を起こす花粉症の生徒が、構成するたんぱく質が似たバラ科のビワによって口腔アレルギー症状を起こしたということです。
なお、ブナ目に対して花粉症症状をもつ児童生徒らは、そうでない児童生徒らに比べて約2倍、ビワによるアレルギー症状を起こしやすかったことも明らかになりました。
そのうえで教授らは、口腔アレルギーがある児童生徒らは一度、医療機関を受診するよう呼びかけました。