高校いじめ件数 去年から倍増 7月以降に約100件確認 山梨県
公立高校と特別支援学校で今年夏以降に確認されたいじめの件数が、去年の同時期から倍増したことが分かりました。専門家は、いじめを申告しやすい環境の必要性を指摘しています。
高校生などのいじめの状況は「県立学校いじめ問題対策委員会」で県教委が報告したもので、県内35校の公立高校と13校の特別支援学校で今年4月以降に確認されたいじめは10月末時点で160件に上り、去年同時期より約3割増加。特に今年7月以降で見ると倍増に近い、約100件が確認されたということです。
ネット上の誹謗中傷が増えていて、ひやかしや悪口が最も多く、全体の4割を占めているということです。
一方、いじめが確認されるきっかけはアンケートや本人の訴えが7割を超えていて、委員会では「どうすればいじめを訴えやすい環境になるのか分析するべきだ」といった意見がありました。
県教委は「教育機関や警察の連携強化を図るなどして対応していく」としています。