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富士山が閉山 山梨側の登山客は17%減 入山規制の効果か 今後は静岡との連携も重要に 山梨県

2024年9月10日 18:49
富士山が閉山 山梨側の登山客は17%減 入山規制の効果か 今後は静岡との連携も重要に 山梨県
 富士山は10日、2か月余りに及ぶ夏山シーズンを終え、閉山日を迎えました。今夏に初めて実施された入山規制の結果、山梨県側の登山者は前の年より減少する見込みです。

 開山期間の最終日となった10日の富士山5合目は、下山する登山者や観光客らでにぎわいました。

登山者は
「初めての登山だったので、思っていたよりもしんどくて大変でした。最終日なのできょうしかないと思って」「通行料があったということ以外は、登って人の感じは(例年と)あまり違わなかった」

 そして、午後4時には5合目のゲートが閉じられ、2か月余りの夏山シーズンが幕を閉じました。

 今夏の富士山は例年通り7月1日に山開きを迎え、国内外から多くの登山者が訪れました。県は弾丸登山や登山道の混雑への対策として5合目に登山者を規制するゲートを設置。1日の登山者数に上限を設け、入山料を徴収しました。県によりますと、登山者が1日の上限4000人を超える日はなく、夜間の入山規制で弾丸登山者も減少したということです。

県富士山保全・観光エコシステム推進グループ 岩間勝宏 推進監
「(弾丸登山は)昨年比で言うと95%大幅に減っている。これは非常に大きな成果だと考えている」

 また、富士吉田市の調査によりますと、8日までの登山者数は12万人余りに留まり、去年と比べ17%ほど減少しました。

 一方で、夜間のゲート閉鎖により、日中に登山を開始して山小屋に泊まらず、登山道に座り込んだり寝てしまったりする滞留者の姿がみられました。山頂などでご来光を見るため、登山道で時間を費やす人が増えたとみられています。

県富士山保全・観光エコシステム推進グループ 岩間勝宏 推進監
「規制時間のぎりぎりにゲートを通過して、弾丸登山に類似した登山行為をする人が特に7月の上旬に見受けられた。こういったことへの対策は、今後まだ一つの課題だと思っている」

 今年は登山道を規制しなかった静岡県でも来年以降、入山規制や通行料の徴収を検討するとしていて、今後は山梨・静岡の両県の連携も重要となりそうです。
山梨放送