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富士山「弾丸登山なくなった」地元市長が登山規制を評価 5合目ゲート設置で 山梨・富士吉田市

2024年7月10日 19:12
富士山「弾丸登山なくなった」地元市長が登山規制を評価 5合目ゲート設置で 山梨・富士吉田市
 山梨県富士吉田市の堀内茂市長は10日、今年から山梨県側の富士山5合目にゲートを設置して実施している登山規制について、「弾丸登山者がほとんどいなくなった」と話し、効果が現れているとの認識を示しました。

「弾丸登山」はご来光を見ようと山小屋に泊まらず、夜通しで一気に富士山頂を目指す登山のことで、体調不良や事故につながる危険性が指摘されています。

 市によりますと、午後5時から午前3時までに6合目を通過した「弾丸登山」の可能性がある登山者は7月1日から9日までで504人と、1647人だった去年の同じ時期の3分の1以下でした。

 さらに504人についても、ほとんどが山小屋関係者か宿泊者とみられるとの認識を示し、5合目ゲートによる弾丸登山の抑止効果を評価しました。

富士吉田市 堀内茂 市長
「今回のような規制をすることで、弾丸登山は(体感的には)95%近く防ぐことができている。去年のような(弾丸登山者が列をなす)危険な状態恐ろしい状態は、まずは起こらない見込みでいる」

  一方、山梨県側の登山規制の影響で静岡県側の登山道の混雑が懸念されていることについては「もともと山梨県側の登山者が多すぎる」との認識を示しました。

 その上で、この夏の動向を注視し、両県で対応の足並みがそろうよう協議したいと話しました。
山梨放送