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なぜ?休園中の動物園が余剰トマト募る 動物も「食生活を見直し」今では大好物に 山梨・甲府市

2024年9月12日 20:34
なぜ?休園中の動物園が余剰トマト募る 動物も「食生活を見直し」今では大好物に 山梨・甲府市

 リニューアルに向けて休園中の甲府市立動物園でこの夏、家庭菜園などで余ったトマトを募っていたのをご存じでしょうか。なぜトマトなのか?初めての試みを取材しました。

 休園中の甲府市立動物園です。エサやりに向かう職員が持つビニール袋の中身は・・・

甲府市立動物園 秋山多江 園長
「動物たちに食べさせてくださいと言って寄付をいただいたもの、トマトです」

動物園では5月下旬から、SNSを通じて家庭菜園などで取れすぎて余ったトマトやミニトマトの寄付を呼び掛けています。これまでに25件、およそ60キロものトマトが寄せられました。

甲府市立動物園 秋山多江 園長
「結構、県外からも車で家庭菜園のものを持ってきてくださったりということで。私たちも反響の大きさにびっくりしたところです」

 動物たちもおいしそうにほお張っていますが、なぜトマトなのか?そこには理由がありました。

甲府市立動物園 秋山多江 園長
「今、動物園の中で動物たちに食べさせるご飯の見直しをしていて。今までは糖分の多い果物を上げたりあったんですが、糖分の少ない食べ物への切り替えをしていて」

 健康を考え、果物を野菜に切り替える中、目を付けたのが栄養豊富でカロリーの低いトマトでした。

甲府市立動物園 秋山多江 園長
「トマトは結構、動物も食べる、嗜好性が高かったりするもので。ただそれを購入となると結構、エサ代がかさむので。じゃあ寄付をよびかけてみましょうと」

 今ではすっかり動物たちの大好物となっています。

甲府市立動物園 秋山多江 園長
「みなさんの善意で集まったトマトをうれしそうに喜んで食べている様子をみると、私たちもすごいうれしい気持ちになりました。みなさん動物のために何かしてあげたい気持ちが非常にありがたかったなと思ってます」

 トマトの時期は間もなく終わりますが、動物園では引き続き、いろんな野菜の寄付を呼びかけたい考えです。

最終更新日:2024年9月12日 21:02
    山梨放送