最新技術が詰まった結晶を手に4つのエリアを探検 万博・パナソニック館「ノモの国」 内部を初公開
開幕まで2か月を切った大阪・関西万博。14日、パナソニックが出展するパビリオンの内部が初めて公開されました。
(取材・報告:有吉優海記者)
◆◆◆◆◆
大阪・夢洲にある万博会場の入り口の1つ「東ゲート」のすぐ前にあるのが、こちらパナソニックが出展するパビリオン「ノモの国」です。まず目をひくのが、この輪っかが、つながったような不思議な外観です。
薄い膜のような素材が、全部で約750枚貼られていまして、見る角度や時間によって見え方が変わるんだそうです。さらに建物の柱やブロックには、家電製品がリサイクルされて使われているんだそうです。
このパビリオンの名前「ノモの国」なんですが、 「ノモの国」の「ノモ」を反転させると「モノ」になります。「モノ」は「ココロ」を写す鏡、いろいろな「物」は「心」の在り方次第で捉え方が変わる、という意味が込められているんです。
そして今日、この中で体験できる展示内容が初めてお披露目されたんです!2日ほど前に完成したばかり、一体どんな体験ができるのでしょうか。
大阪・関西万博の会場内にある、今日初めて公開されたパナソニックのパビリオン「ノモの国」の中にいます。
ここは4つに分かれた体験エリアのうち、2つ目のエリアです。
こちらで不思議な結晶を手にして、この結晶とともに、「ノモの森」を探検していきます。この結晶でタッチしてみると光が広がるんです。とてもきれいですよね。
主に小中学生をターゲットにしていまして、1人1人が自由に行動することができるんです。
私も何度もこのパナソニックのパビリオン取材で伺ってたんですが、 大人のプロのみなさんがパビリオンの1つ1つに色々なこだわりを詰め込んでいる様子を目の当たりにしてきました。
そしてこのエリアでも、パナソニックの技術は一見するとわかりにくいのですが、実は、この結晶に「ある技術」が込めれているんです。
ヒントはあちらです。カメラなんですが、このエリア、カメラがいっぱいあるんです。気になる答えは、次のエリアに行かないと分からないので、結晶をもって進むと…。
このエリアは「谷」。木をイメージした中にモニターがありまして、ここのところに先ほどの結晶を置きます。すると、モニターの中に私の顔が出ているのが分かりますか。
実は、先ほどのエリアで、カメラと結晶で私の行動を分析して、映っている表情も分析。行動と表情かけ合わせて、1人1人異なるストーリーが映し出されるんです。
私はというと、「深く考える力にあふれている」ということです。
この先にもまだまだ展示が広がっていまして、例えばここを進んでいきますと、これミストなんですけど、通っても濡れないミストなんです。その他にも、微生物の力で光るライトなど研究開発中の技術にも多く触れることができます。
こうした展示内容については、中身がわからないとチケットを買えないといった声がある一方、他のパビリオンの方に話を聞くと、ネタバレを嫌って、もう少し内緒に…といった声も聞こえてくるんです。
ただ、このパナソニックのパビリオンについては、いち早くお披露目した理由について担当者の方は「早くお伝えすることで、より多くの人に情報が届いて欲しい」と語っていらっしゃいました。
実際、子ども向けの体験ではあるものの、25歳の私でも、思わずはしゃいでしまうようなワクワクする体験でして、ほかのパビリオンについても早く知りたいな、という気持ちになりました。
開幕まで残り2か月。大人たちの技術の結晶が子どもたちや世界中の人にお披露目される日が近づいています。