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時速約160キロで追突され男性死亡…事故から2年 遺族が現場へ 栃木・宇都宮市

2025年2月14日 23:08
時速約160キロで追突され男性死亡…事故から2年 遺族が現場へ 栃木・宇都宮市

栃木県宇都宮市で、時速およそ160キロの車に追突され、バイクに乗っていた男性が死亡した事故から14日で2年となります。男性の妻ら遺族が現場を訪れ、花を手向けました。

夫を事故で亡くした佐々木多恵子さん(60)
「心配しなくていいよ。私たちは元気でやっていくからと伝えました」

14日、事故の現場を訪れた佐々木多恵子さん。

夫が亡くなった現場は交通量が多く、危険なため、少し離れたところに花を手向けました。

夫を事故で亡くした佐々木多恵子さん(60)
「花も手向けられない現場なんですね。そこはもう本当に悔しいです」

2年前の2月14日。栃木県宇都宮市の国道で、時速およそ160キロで走行していた車が、バイクに追突する事故が起きました。

バイクに乗っていた多恵子さんの夫・一匡さんが死亡。車を運転していた石田颯汰被告は“過失運転致死”の罪で起訴されました。

ただ、多恵子さんは、この起訴内容は「おかしい」と考え、より法定刑の重い危険運転致死罪への変更を求める活動をしてきました。

こうした活動の結果、去年10月、起訴内容は変更されることに。

夫を事故で亡くした佐々木多恵子さん(60)
「訴因変更できたことで、私の気持ちが少しずつ変わってきて。(一匡さんが)少しでも安らかでいてほしいなと」

すでに一度“過失運転”で行われていた石田被告の裁判は、やり直しとなりました。

“危険運転”をめぐっては、法務大臣が今週、適用基準の見直しについて法制審議会に諮問するなど転換期を迎えています。

全国各地では、危険運転への訴因変更を求める署名活動も行われています。

夫を事故で亡くした佐々木多恵子さん(60)
「国民の意識が“危険運転”に対する処罰を明確にする意識を強く持っている。もっと厳罰化してほしいという気持ちも“追い風”になっているんじゃないか」

夫・一匡さんが亡くなった事故のやり直し裁判の日程は、いまだに決まっていません。

石田被告や、その家族からの謝罪の言葉はないまま過ぎたこの2年。

夫を事故で亡くした佐々木多恵子さん(60)
「いまさら謝罪されても到底許すつもりはありませんけれども、何も思わないでいるのかなとか、やはりそういったことは考えてしまいます。(裁判に向けて)できるだけ元気でいなくちゃいけないかなと、元気で裁判に臨まなくちゃいけないかなと、そのことばかり考えています」

最終更新日:2025年2月15日 1:33
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