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【物議】新宿・歌舞伎町ホストクラブの『巨大看板』問題視、撤去へ「治安悪い感じ」「“ぽさ”がなくなる」と賛否両論も…No.1ホストは「少し寂しいが、SNSなど自分のことは自分で売り出す時代に」

2024年3月4日 19:30
【物議】新宿・歌舞伎町ホストクラブの『巨大看板』問題視、撤去へ「治安悪い感じ」「“ぽさ”がなくなる」と賛否両論も…No.1ホストは「少し寂しいが、SNSなど自分のことは自分で売り出す時代に」
“売掛金”が社会問題となる中、新たに物議

 東洋一の歓楽街、新宿・歌舞伎町で今、『ホストクラブの巨大看板広告』が問題視されています。外国人観光客らにも人気を集める“観光スポット”としての一面もあるという“巨大看板”に、一体何が―?

 2024年2月27日、歌舞伎町のホストクラブ等に、警視庁が合同説明会を実施しました。実は、看板の大きさには条例に規定があり、歌舞伎町に設置された看板は、少なくても数十件が東京都の条例に違反しているということです。

 外壁の広告は『壁面面積の3割以下』と条例で決まっていて、壁一面になっている看板は違反です。新宿区の担当者は、「そもそも申請していない広告もあり、調べれば条例違反の数はこれからもっと多くなるだろう」ということです。

 自身の姿が巨大看板になっている『プリズム』のNo.1ホスト・みなみなとさんによると、ホストにとって看板とは「業績を認めてもらい、載せていただくもの。ホストとして目指す一つの形」で、応援してくれる女の子にとっても一緒になって喜べるものの一つだということです。

 条例違反規制の強化について、『プリズム』の現役ホスト・豚角煮優(ぶたかくにゆう)さんは「目立ちたいって子が多い中で、小さくなるとちょっと寂しい」、一方でみなみなとさんは「少し寂しいが、今後はSNSなど自分のことは自分で売り出す時代になる」と話しています。

 街の人からは、「看板が悪いとは言わないが、治安が悪い感じはする」「子どもが見てしまうと良くない」といった意見がある一方、「歌舞伎町の代名詞。良くも悪くも“~ぽさ”がなくなるのは、ちょっと寂しい」「外国人の観光名所にもなっているので、残してもいいのでは」という声も聞かれました。

 また、今回の規制は、社会問題となっている“売掛金”にも繋がります。「看板に載りたい」と高額な注文をあおりトラブルにつながるケースがあるとして、警視庁は「指導や撤去に応じない場合、取り締まりの対象になる」とし、新宿区と連携し、ホストクラブへ指導を進めています。

 2023年12月には、『売掛金による高額請求への規制』として、歌舞伎町で200店舗以上を運営するホストクラブの代表者らが運営方針を発表しました。「2024年1月以降、20歳未満の新規入店禁止」「同年4月までに売掛金を廃止する」「同年4月をめどに、200店舗以上が参加する業界団体を設立し、横のつながりを深めていく」ということです。

 また、派手な色遣いや発光を施す・荷台に映像を流すなどした広告宣伝車『アドトラック』への規制も始まります。これまで東京都は、「景観に悪影響を与える恐れがある」などとして、都内ナンバーの車両を規制していました。しかし、都外ナンバーで東京都内を走行する車が目立つようになったということで、5月以降は都外ナンバーも規制対象になります。

 ホストクラブが今後どう変わっていくのか、注意深く見守る必要があります。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年3月1日放送)