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【速報】斎藤知事“おねだり”告発問題 兵庫・上郡町長 ワインの提供&音声データが知事発言と認める「おねだりとは思ってないが、公の場の発言だったので」

2024年7月19日 12:31
【速報】斎藤知事“おねだり”告発問題 兵庫・上郡町長 ワインの提供&音声データが知事発言と認める「おねだりとは思ってないが、公の場の発言だったので」
兵庫県上郡町の梅田修作町長(19日)

 兵庫県の斎藤元彦知事の“パワハラ”や贈答品などの“おねだり”疑惑が告発された問題で、兵庫県上郡町の梅田修作町長は19日午後0時半から会見を開き、亡くなった元幹部の男性職員が残した音声データについて、自身の発言ではなく、県会議員の一人が「ワインの生産を後押しをしてほしい」と発言した後に、斎藤知事が発言したものだと明らかにしました。

 梅田町長によりますと、この発言を聞き、翌週に県庁を訪れた際にワインを2本持参し、随行した職員が秘書課に渡したということです。このワインは町が購入したものではなく、観光協会からPRとして提供を受けたものだということです。

 ワインの提供について、梅田町長は「以前から渡そうと思っていたが、発言を聞いたので準備した。おねだりとは思っていないが公の場での知事の発言だったので」と当時の心境を明かし、「お願いごとのために持参したものではない。発信力に期待して特産品を渡したことや、陳情のために特産品を渡したことはない」と強調しました。 

■「飲んでないのでまたぜひ」死亡した男性職員が残した音声データ

 兵庫県の元西播磨県民局長だった男性は、今年3月、知事のパワハラ疑惑などを告発し、19日に予定されていた百条委員会の証人喚問を前に、7日に死亡しました。遺書が残されていて、自殺とみられます。

 男性職員が残した「ワインをちょっとまだ私は飲んでいないので、ぜひまた」「また折をみてよろしくお願いします」などと話す音声データは、2022年11月、上郡町の西播磨県民局で、このエリアの町長や議会の議長、県議会議員らが兵庫県の斎藤元彦知事と意見交換をする会合の際に録音されたものであると、議事録や職員への聞き取りなどで確認できたということです。

 男性職員は「死をもって抗議する」という趣旨のメッセージとともに音声データや陳述書を残し、遺族が百条委員会に提出していました。

 この音声について、斎藤知事は18日、記者に音声の事実関係について問われると、音声を聞いた上で、「記憶がないのでしかるべきタイミングでおこたえさせてもらいます」と答えていました。

 19日午後1時半からの百条委員会では、この音声データや陳述書が資料として認められるかが諮られる予定です。