【独自解説】『ミス・ユニバース・コリア』ベストドレッサー賞を受賞したのは、御年80歳のチェ・スンファさん　定年間近に全財産を失い、74歳でモデルに…その波瀾万丈な人生とは―

　“韓国一”の栄冠を競い合う、美の祭典『ミス・ユニバース・コリア』。華やかな32人のファイナリストたちが一堂に会する中、ひと際“異彩を放つ”参加者が！御年80歳のチェ・スンファさんは、3人の孫を持つおばあちゃん。しかし、その笑顔の裏側には、いくつもの苦難がありました。

■「年齢はただの数字」ミス・ユニバース・コリア出場の80歳が『ベストドレッサー賞』受賞

「前時代的」との批判から年齢制限が撤廃

　1952年に初開催され、70年以上の歴史を誇る『ミス・ユニバース』。これまで18～28歳に限定されていた応募条件が「前時代的だ」と批判を受け、2024年から年齢制限が廃止されました。

　チェ・スンファさん(80)は、「私は、この年齢でも勇気を失わずに、チャンスが来たときには、すぐに挑戦する―そんな精神を持っているので、私を見ている多くの人々も、年を重ねるほど、何か自分がしたいことに挑戦してほしいです」と話していました。

　本選の結果、スンファさんは『ベストドレッサー賞』を受賞。“内面の美しさ”が新たな美の基準に加わった2024年の大会。「年齢はただの数字だ」と語り、自信に満ち溢れるスンファさんの姿は、多くの人々に感動を与えました。

Q.スンファさんは、韓国で話題になっていますか？
(韓国でコメディアンとして活動・ヒョンギさん)
「話題になっています。挑戦すること自体に物凄く勇気がいると思いますし、私も映像を実際に見ましたが、80歳なのに、とてもピシッとしています」

Q.ネットフリックスなどが、ドキュメンタリーを作りそうですね？
(ヒョンギさん)
「出てくると思います。韓国の普通の番組も追いかけていくと思います」

■全財産を失い、借金返済のため介護士に…患者の一言で一念発起し74歳でモデルデビュー「年を取っても健康に生きることができる」

スンファさん(80)、笑顔の裏に“苦難”の人生

　ドレスを着こなし、華やかなステージに立つスンファさんですが、その笑顔の裏側には、いくつもの苦難がありました。

　ミス・ユニバース・コリア公式HPによると、スンファさんは看護師として働き、1男1女をもうけましたが、40代で離婚。

　定年間近には、知り合いの男性に全財産を貸しましたが、その男は詐欺師で、お金は戻ってこなかったといいます。そして、借金返済のため、介護士に。週7日勤務で、夜勤も入ったということです。

　そんなある日、患者から「モデルになれば？ステキだよ」と声をかけられ、71歳でモデルを志すことに。隙間時間にモデル学校に通い、病院の廊下でランウエーの練習もしていたといいます。

　そして、ついに74歳でモデルデビュー。大手広告などの起用で、76歳で借金を完済したということです。

　今回の韓国代表にはハン・アリエルさん(22)が選出されましたが、『ベストドレッサー賞』を受賞したスンファさんは、「年を取っても健康に生きることができると見せていきたい」と語っていました。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年10月9日放送)