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【物議】利用客からクレーム殺到!「納品2日前にドタキャン」「返金もされない」全国展開の老舗仕出し割烹に相次ぐ怒りの声!提携店には半年以上、売上金の未払いも「200万円以上」「電話もつながらない」本部を直撃取材、その回答とは…?

2024年11月6日 8:00
【物議】利用客からクレーム殺到!「納品2日前にドタキャン」「返金もされない」全国展開の老舗仕出し割烹に相次ぐ怒りの声!提携店には半年以上、売上金の未払いも「200万円以上」「電話もつながらない」本部を直撃取材、その回答とは…?
ネット注文できる「仕出し弁当」を巡りトラブル

 「お食い初め」や「七五三」など、様々な用途の料理で全国展開する老舗仕出し割烹で、納品のドタキャンや返金遅れなどが多発し、利用客との間でトラブルが相次いでいます。さらに提携店への売上金未払い疑惑も…。老舗仕出し割烹でいったい何が起きているのでしょうか?本部を直撃取材しました。

■クレカ決裁したのに提携店からは「現金で支払わないと配達できない」 信じられない対応に、利用者からは怒りの声「リアクションも一切ない」

 全国46都道府県で約400店の弁当チェーンを展開する老舗仕出し割烹『しげよし』。ここでは子どもの成長を祝う“お食い初め”や“七五三”、長寿を祝う“還暦祝い”や故人をしのぶ“法要”など、割烹の『仕出し弁当』を扱っています。

 『しげよし』は、明治45年創業の料亭「寿美家」が母体。会社紹介ページには『宮内庁を始め各省庁様、お伊勢神宮参りの御客様にご愛顧頂いておりました』と書かれており、伝統と格式ある料亭が始めた“仕出しチェーン”であることを謳っています。そんな会社で、なぜ客との間にトラブルが相次いでいるのでしょうか。

 埼玉県に住む男性は、生後100日の『お食い初め』の儀式を迎える愛娘のため、『お食い初め膳』と家族のお弁当、合計1万740円分を『しげよし』に注文しました。その際、支払いはクレジット決済でした。

 すると…

(男性)
「『しげよし』の“提携店”から電話があったんです。『注文は受けましたけど、現金対応のみです。現金で支払ってもらわないと料理を配達できません』って言われて…。こっちは訳が分からないですよ。昨日の夜にクレジットカードで決済したはずなのに」

 料金はすでにクレジット決済で『しげよし』本部に支払い済みにも関わらず、なぜか提携店から現金での支払いを要求されました。二重請求を疑った男性は、『しげよし』本部に電話で事情を聞こうとしましたが…。

(男性)
「そもそも電話にも出ないって形です。結局、『しげよし』さんからのリアクションは一切ないです。メールの返信もないし、ホームページの問い合わせの返事もないです」

 お食い初めの日が迫る中、お弁当を確保するため、男性は提携店への現金払いを承諾。二重払いを避けるため、本部への支払いに使ったクレジットカードを利用停止にするしかありませんでした。男性は提携店が口にした言葉が今も記憶に残っているといいます。

(男性)
「『“しげよしさんの件”があったんで、数か月前から現金対応しかしていないです』とおっしゃったんです」

 インターネット上にも、「納品2日前にドタキャンされた」「キャンセル分の返金がされていない」「問い合わせても返事が来ない」という利用客からの怒りや疑問の声が―

■提携店ともトラブル!?7か月にもおよぶ売上未入金は「200万円近い」 本部に説明求めるも電話は繋がらず―

 大阪府内の提携店の主人は、自身が経営する和食店が新型コロナの影響で経営不振に陥り、店を潰したくないという思いで選んだのが、仕出し割烹『しげよし』チェーンに加盟し、提携店になるという道でした。コロナ禍に『しげよし』から入る注文に救われたといい、注文も既に来月分まで入っていて、一見、順調なように思えますが、内情は全く違っていました。なんと2024年3月から売上金が未入金だというのです。

(大阪の提携店の主人)
「(本部の)宣伝力があるので、普通に(注文が)入ってくるんです。ただ、お金がもらえないので、マイナスだけが増える感じです」

Q.3月~9月までの7か月間、未入金の売り上げはいくらに?
(大阪の提携店の主人)
「(全部で)200万円近いと思います」

 男性は本部に説明を求めようとしましたが、電話をしてもほぼつながらず。つながったと思っても「私では分からない、違う所にかけてくれ」と言われ、交渉のきっかけすら掴めぬまま、今も本部から入り続ける仕出しの注文を受け続けているといいます。

 仕出し割烹『しげよし』のフランチャイズシステムは、『しげよし』のホームページで受けた注文を本部が集約し、地域の提携店に振り分けていくというもの。客がクレジットカードなどのネット決済を選んだ場合、支払い代金は一旦、本部に振り込まれます。そこからロイヤリティーや材料費などが差し引かれ、各提携店に入金される仕組みとなっています。

 福島県で和食店を経営する男性は、2024年4月にフランチャイズ加盟料350万円を支払い、『しげよし』と契約を結びました。

 しかし…。

(福島の提携店の主人)
「本部のほうでは、提携店が営業している、していないなどの状況を把握しているかどうかも分からないと思う。提携店の実情に関係なく、全部注文を受けているようだ…。いろいろ連絡先はもらうんだけど、電話に出ないし、つながらないし、約束を守られているという感覚はない。」

 提携店が、対応できる量を大幅に超える注文を、本部が受注しているのではないか、と話します。

■お客が“たらいまわし”にされている…相次ぐ納品ドタキャンの背景にある、“コロナの終息” 本業が忙しくなった提携店の状況を把握せず受注していることが原因か?

 相次ぐ納品ドタキャンや返金トラブルは、何が原因で起きているのでしょうか。大阪の提携店の主人によると、「コロナ禍が収束して本来の営業が忙しくなり『しげよし』の発注を受けられない提携店が増えた」と話しています。

 そのため、他の店舗が断ったお弁当の発注が入って来ることもあり、福島の提携店の主人は「60km~100km離れた所から注文が入って来ても、引き受けられない」と話しています。その結果、引き受けられる店舗が見つからず、キャンセルが相次いでいるのだとか。

■なかなか連絡が取れないという『しげよし』本部に『ミヤネ屋』が直撃取材 すると回答が…

『ミヤネ屋』の取材に対し、『しげよし』本部は「店舗がキャンセルを行った事例は認知しており、改めて事実確認・原因究明を進めております。返金等の払い戻しに関しましては順次行っております」と話しています。

 さらに納品の「ドタキャン」理由については「オーナー都合や、店舗の運営が忙しくなり受け入れられなくなったなど、様々な要因があると考えており、事実確認については至急対応を進め、ご報告させていただきたく存じます」と回答。

 提携店に対しても「個別事案かと思うので、調査を行い個別で対応していく、事実確認を早急に実施し、対応を進めていく」と話し、利用客からの問い合わせに対しても「電話については提携店との協議も必要だが、人員体制の補強なども必要。事実確認を早急に行い、適切な対応を進めていく」と回答しており、会社が事態を把握できていない状況が露わになっています。

 現在も『しげよし』のホームページでは注文を受け付けているとのことですが、一刻も早い対応が求められています。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年10月25日放送)

最終更新日:2024年11月6日 8:00