【速報】「気持ちを新たに頑張っていきます」再選の斎藤元彦氏が2期目『初登庁』支援者に囲まれ歓声…抗議の怒号も 当選証書受け取り知事“就任” 議会や県職員との向き合いが課題
17日投開票の兵庫県知事選挙で再選を果たした斎藤元彦氏が、19日午前10時ごろ、兵庫県庁に“新”知事として登庁しました。県庁内で当選証書を受け取り、2期目がスタートします。
午前10時ごろ、斎藤氏は県庁に徒歩で登庁し、「気持ちを新たに頑張っていきます」と語りました。県庁には数十人の支援者が集まり、拍手で出迎えると、斎藤氏は深く頭を下げ、握手などに応じたのち、県庁に入りました。
一方で、プラカードを持って「職員の皆さん、こんなやつに負けるな」と叫び、斎藤氏の当選に抗議する人が警備員に制止される一幕もあり、拍手と怒号が飛び交う異様な光景となりました。
■職員を前に「丁寧にコミュニケーションや対話を尽くしたい」
その後、斎藤氏は当選証書を受け取り、正式に知事に就任しました。
午前11時から行われた就任式では、職員が拍手で斎藤知事を出迎え、花束が贈呈されました。
職員を前に斎藤氏は、「県政に不安を与えたことを心からお詫び申し上げ、職員の皆様にも不在の約50日間、県政を支えて仕事をしてもらったことを心から感謝し、不安や心配をかけたことを申し訳なく思います」と頭を下げました。
その上で職員に対し、「仕事は自分ひとりではできない。もっと丁寧にコミュニケーションや対話を尽くしたい。そのためにも生まれ変わって一からスタートし、何より謙虚な気持ちをもってやっていく」と述べました。
17日の知事選で、斎藤氏は111万3911票を獲得。自民の一部県議や県下の22の市長が支援を表明していた前尼崎市長の稲村和美氏に13万票以上の大差をつけての勝利となりました。
一方で、死亡した県の元幹部職員が告発した“パワハラ”などの疑惑をめぐる県議会の百条委員会や第三者委員会の調査は継続中で、25日にも百条委員会の証人尋問が予定されています。当面はこの告発文書問題への対応や、全会一致で不信任を決議した県議会との向き合い方が課題となります。
さらに、百条委員会が実施した約9700人の県職員を対象にしたアンケート調査では、約4割の職員が斎藤氏の“パワハラ”を「見た・聞いた」などと回答する中、県政の実務を担う県職員との信頼回復も急務となります。