【速報】奈良県内で初の確認 SFTS感染患者 80代女性で感染経路は不明
奈良県は14日、吉野保健所に「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者の報告があったことを発表しました。奈良県内では初めてSFTSの患者が確認されました。
奈良県によりますと、患者は80代女性で、6月4日、悪寒や吐き気などの症状があったことから、医療機関を受診しました。その3日後、症状が悪化し、救急搬送され入院し、6月13日、奈良県の保健研究センターが実施したPCR検査でSFTSの陽性が確認されました。
SFTSはマダニによる感染が多く報告されていますが、今回の女性はマダニに刺された跡は認められず、感染経路は不明ということです。
■SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは
2011年、中国で初めて確認されたウイルス。草むらなどに生息するウイルスをもったマダニが、人や動物が通ったときにくっつき、血を吸う際、ウイルスに感染させることがあります。
感染すると発熱や嘔吐などの症状がおこり致死率は27%にも上るというデータも。現状、特効薬やワクチンはありません。
日本国内では毎年100人ほどが発症し去年は過去最多を記録、年々、被害地域も広がっています。