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【速報】「ボタンも押せないのか」「暴君」兵庫・斎藤知事“パワハラ疑惑”職員アンケートで新証言多数「机叩いて激怒」「公用車の座席を後ろから蹴る」

2024年8月20日 10:37
【速報】「ボタンも押せないのか」「暴君」兵庫・斎藤知事“パワハラ疑惑”職員アンケートで新証言多数「机叩いて激怒」「公用車の座席を後ろから蹴る」
兵庫・斎藤元彦知事(今月7日)

 兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑などについて、県職員を対象に行われたアンケート調査で、職員からは、知事のパワハラに関する新たな証言や疑惑が多く寄せられていたことがわかりました。

 20日、斎藤知事は、このアンケート調査で、職員の約4割がパワハラを「見た」「聞いた」などと回答したことについて、「現時点で詳細な内容を承知していないので、コメントは差し控えたい」と話しました。

 斎藤知事のパワハラ疑惑などに関して百条委員会が県職員を対象に行ったアンケート調査は、中間報告がまとまり、約4500人分の回答が集約されました。中間報告の回答には、斎藤知事がエレベーターにすぐ乗れなかった際、職員に対し「お前はボタンも押せないのか」と大声で叱責したなど、斎藤知事の新たなパワハラ疑惑が多く寄せられていることが判明しました。

 中間報告によりますと、他にも「気に入らないことがあると机をたたいて激怒する」、「到着が遅れそうになると公用車の座席を後ろから蹴る」など、具体的なエピソードが記載されています。また、斎藤知事は職員の間で「瞬間湯沸かし器」「暴君」などと呼ばれていたということです。

 一方、これらの記述の中には、人づてに聞いた内容も含まれていて、百条委員会は内容を精査する方針です。

 20日の定例会見で、斎藤知事は、このアンケート調査で、職員の約4割がパワハラを「見た」「聞いた」などと回答したことについて、「現時点で詳細な内容を承知していないので、コメントは差し控えたい」と話しました。

 また、エレベーターのボタンをめぐる叱責について問われると「ご指摘のようなことをした認識はない」と話し、否定しました。

 「激高する」という自身の性格についても、「職員を厳しく指導したことはあるが、業務上必要なことだった」と話しました。

 アンケート調査には、職員約9700人のうち、約4割にあたる約4500人が回答しました。斎藤知事のパワハラについて、回答した職員の1.3%が「実際に見た」と回答しました。

【中間報告の集計結果(パワハラについて)】

■知事のパワーハラスメントについて
A:目撃(経験)等により実際に知っている:1.3%(59人)
B:目撃(経験)等により実際に知っている人から聞いた:10.2%(466人)
C:人づてに聞いた:26.8%(1225人)
合計 38.3%(1750人)

【中間報告の自由記述欄の内容】

(「A:目撃(経験)等により実際に知っている」より抜粋)
・知事レクの際、資料を見た知事から舌打ちと大きなため息があった。「この事業は知事肝いりの事業なのに、写真やメッセージがない」と言われた。PRのうちわに知事の顔写真を入れることになった。

・うちわへの知事写真がないことを怒った件が庁内に知れ渡り、知事写真を使わなければならない暗黙のルールができた。

・エレベーターで待たせると知事の機嫌を損ねるということから、知事が乗った車が近くに来たらエレベーターを開けておく人員が配置されていた。

・知事がイベント等に参加するときは、いかなる時も必ず髪型セットの場所を用意しないといけない。用意できていないと怒る。また、着替えの部屋がいるということで用意したが、洗面台の鏡が室内にあったが、姿見が必要と本庁から言われて用意した。

・一回しか行かない視察先で備品の長靴は拒否して新品の長靴を準備させた。

・机の配置が気に入らない、ペンのインクが出にくい、そんな些細なことで幹部をにらみ、恫喝、叱責していた。部長らと知事のLINEやメールのやりとりを見れば一番早いのではないか。

・知事レクに陪席した際、レク開始早々に知事は「聞いてない」と発言。持っていたペンを机上に放り投げ、場の空気が凍り付いた。その日は当該案件について一切説明を聞いてもらえず、後日改めて個別レクに入るための日程調整等からやり直すこととなったため、約1か月間、記者発表(=事業開始)が遅れた。

・イベントや出張時には、滞在時間が短くても、控室がなかったり、歩いたり待つことになると怒られた。待ち時間を減らすため、他の来賓の方もいる中で先方に無理を言って、先に受付をしてもらうよう調整したことがあった。度が過ぎていると感じた。

・知事面談の開始前に、先方が名刺交換や撮影のために立っていると、「なぜ座っていないんだ」と機嫌を損ねて、全員が座るまで部屋に入らないことがあった。それ以降、全員が座ってから知事が入室するというルールができた。

・知事と接する職員は限られているため、「C:人づてに聞いた」が多くなると思うが、知事が叱責した事象は、他の部で同じことが繰り返されないように、部長間のネットワークを経て、部内会議や課内会議で「業務上の留意点」として聞かされてきたことばかり。

【中間報告の集計結果(その他)】

■贈答品の”おねだり”疑惑について
A:目撃(経験)等により実際に知っている:0.9%(43人)
B:目撃(経験)等により実際に知っている人から聞いた:3.5%(160人)
C:人づてに聞いた:16.3%(743人)
合計 20.7%(946人)

■阪神・オリックス優勝パレード開催資金の還流疑惑について
A:目撃(経験)等により実際に知っている:0.1%(3人)
B:目撃(経験)等により実際に知っている人から聞いた:0.9%(40人)
C:人づてに聞いた:7.9%(362人)
合計 8.9%(405人)