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“衆院選”一票の格差 福岡高裁が違憲判断

2015年3月25日 18:26
“衆院選”一票の格差 福岡高裁が違憲判断

 一票の格差が最大2.13倍になった去年12月の衆議院選挙について、福岡高裁は25日、「憲法違反」と判断する判決を言い渡した。

 去年12月の衆院選については、2つの弁護士グループが全国すべての小選挙区の選挙無効を求め、17の訴訟を起こしている。このうち、福岡高裁の高野裕裁判長はこの日の判決で、福岡・佐賀・熊本・長崎・大分の小選挙区について、「投票価値の平等に反する状態を正すための合理的な期間を過ぎている」として、「違憲」との判断を示した。その一方で、選挙無効の請求については退けた。

 去年12月の衆院選を巡る一連の訴訟で、違憲判断が出たのは初めて。原告側の弁護士グループは「画期的な判決だ」と話している。