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“ナッツリターン”控訴審でも懲役3年求刑

2015年4月20日 22:19

 ナッツの渡し方に激怒して航空機を引き返させた大韓航空の前副社長に対する控訴審が20日、ソウル高裁で開かれ、検察は前副社長に対し、一審判決より重い懲役3年を求刑した。

 大韓航空の前副社長・趙顕娥被告は、懲役1年の一審判決を不服として控訴していて、控訴審では、滑走路で航空機を引き返させたことが、航路変更罪にあたるかが争点となっている。20日の裁判で趙被告側は、「滑走路は航路ではなく、航路変更罪にはあたらない」と主張した。趙被告は「深い後悔と反省の時間を送っています。申し訳ありません」と謝罪。弁護側も「社会的制裁を受けている」と寛大な判断を求めた。

 一方、検察側は「滑走路は航路に含まれるのが国際的な認識だ」と指摘した上で、「趙被告が反省しているか疑問で、懲役1年の一審判決は非常に軽い」と述べ、懲役3年を求刑した。

 判決は来月22日に言い渡される予定。