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声優・森川智之「野沢雅子さんの家にピンポンして…」 レジェンドの家でレッスンを受けた思い出

2023年3月12日 21:45
声優・森川智之「野沢雅子さんの家にピンポンして…」 レジェンドの家でレッスンを受けた思い出
『第十七回 声優アワード』で『外国映画・ドラマ賞』に輝いた森川智之さん
数々の作品でトム・クルーズさんの日本語吹き替えを担当している声優の森川智之さんが、11日に行われた『第十七回 声優アワード』の授賞式に出席。『外国映画・ドラマ賞』に輝きました。

2006年に創設された声優アワードは、その年度に“最も印象に残る”声優や作品を対象に業績をたたえるアワードです。今年は3年ぶりに授賞式が開催されました。

去年公開された映画『トップガン マーヴェリック』に出演したトム・クルーズさんや、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』に出演したジュード・ロウさんの日本語吹き替えを担当した森川さん。『外国映画・ドラマ賞』を獲得した気持ちを聞かれると、「どうも、トム・クルーズです…の声をやっている森川智之です(笑)この度は、このようなとても素晴らしい賞をいただきまして誠にありがとうございます」と喜びを明かしました。

これまで、数多くの俳優の吹き替えを担当してきた森川さんですが、特に『トップガン』は思い出深い作品のようで「36年前、まだ声優として駆け出しの頃、地元横浜の映画館で『トップガン』を何回も足しげく見に行きました。そのスクリーンに出ている若き日のトム・クルーズが本当にかっこよくて、“ぼくもトム・クルーズみたいな役をやれるような声優になりたいな”と思いながら、映画館から出て、当時自転車にまたがって、さっそうと国道1号線を走った記憶があります。そして昨年の5月なんですけれども、トムが(映画のPRで)来日したときに同じレッドカーペットで一緒に歩くことができて、夢を実現して“こんなすごいことが自分の中に起こるなんてすごいな”“人生の運をすべて使いきってしまったのかな”という思いがあって、すごく幸せになりました」と明かしました。

さらに、吹き替えの仕事を始めた当時のことを振り返り、「思い起こすと声優として吹き替えの最初の仕事は、映画『キャノンボール』という仕事でして、初めてのアテレコだったのでやり方が分からなくて。町内になぜかレジェンドの野沢雅子さんがいらっしゃいまして、野沢雅子さんの家にピンポンして、突撃してアフレコのレッスンを受けた記憶がございます。その時はリビングに通されて、レッスンをしたという思い出があって、本当に僕は多くの人に恵まれて今ここに立たせていただいているのかなというふうに思っております。これからもみなさんの温かい支援とか力をパワーに声優業界、声優文化を盛り上げていきたいなというふうに思っております」と、今後の意気込みを語りました。

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