アメリカで政権移行を進めるバイデン氏は３日、国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長とオンラインで会談し、新政権でも引き続き、新型コロナウイルス対策にあたるよう要請しました。

バイデン氏は、副大統領となる見通しのハリス氏とともにＣＮＮのインタビューに応じ、ファウチ氏に、バイデン政権の「医療分野の首席顧問のポストを打診した」と明らかにしました。さらに、新型コロナ対策本部のメンバーにも留まり、対応にあたるよう求めたということです。

またバイデン氏は、ワクチンの安全性が確認されれば、来年１月２０日の大統領就任式の前に、公の場で接種する考えを示し、就任から１００日間は、アメリカ国民にマスクの着用を呼びかけるとも述べました。

一方、ファウチ氏はこの日、トランプ大統領が、連日、ホワイトハウスにゲストを招き、マスクをつけずに、クリスマスパーティーを開いていると報じられていることを念頭に、屋内での集会の危険性を訴えました。

ファウチ氏「マスクをつけずに屋内で集まることは、どこであろうと、誰であろうと、どのような立場だろうと、間違いなく非常にリスクが高い行動だ」

そのトランプ大統領は３日、ホワイトハウスのクリスマスツリーの点灯式の様子を公開。

トランプ大統領「メリークリスマス！そして素晴らしい新年を！」

大統領は、「もうすぐ、パンデミックを収束させるワクチンを届けられる」と述べました。