米政府機関 政権移行手続き開始認める書簡
アメリカの大統領選をめぐり、トランプ大統領が敗北を認めない中、政権移行を担当する政府機関が、バイデン氏宛に政権移行手続きを開始するよう認める書簡を送りました。
この書簡が報じられた直後、トランプ大統領は、すぐさまツイッターを更新しました。政権移行は認めるものの、法廷闘争は続けるとしています。
政権移行の手続きを担当するGSA(=一般調達局)は、これまで、バイデン氏の勝利を認定していませんでした。このためバイデン陣営には新型コロナのワクチンの配布計画などトランプ政権の情報が共有されておらず、与党・共和党内からも懸念の声が挙がっていました。
バイデン陣営は、「国家が直面する難題に取り組み始めるために必要な一歩だ」と評価しています。
一方、トランプ大統領もツイッターで「この国の利益のために、必要なことをするようGSAの局長と私のチームに薦めた」と投稿し、政権移行の手続き開始を受け入れました。ただ、「訴訟は力強く続く。我々は勝利するだろう」ともしており、依然として法廷闘争を続ける構えも見せています。
こうした矛盾する状況について、民主党幹部は、「これはおそらくトランプ大統領ができる敗北宣言に最も近いことだろう」と論評する声明を出しています。