ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ東部の親ロシア派勢力の支配地域を含むドンバス地方で軍事作戦を行うと表明しました。ウクライナ西部のリビウから宮前明雄記者の報告です。

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私は今、ロシアとは反対側に位置するポーランドとの国境に近い街・リビウの中心地にいます。首都キエフから500キロほど離れているということもあり、大きな混乱はなく、まだ街は静けさを保っています。

こちらでも先ほどからロシア軍が東部の地域に侵攻を開始したことが大きく報じられています。地元メディアは、キエフの空港が空爆されているほか、ハリコフの街近くで爆発が起きていると伝えています。

キエフに母親が住んでいるというリビウにいる人に話を聞いたところ、「母親に電話してみたが『キエフが攻撃されている』とかなり動揺した様子で話し、電話が切れてしまった」と不安な様子で話していました。

ウクライナでは23日、ロシアの外交団が国外に退避を始めたことが報じられたほか、非常事態宣言がウクライナ全土を対象に発令されるなど事態は緊迫度を増していました。

東部から離れているということもあり、リビウの街は穏やかな雰囲気ではありますが、今後、首都・キエフや東部などから退避してくる人が増えることも予想されます。