ウクライナ 非常事態宣言を発令
ロシアによる軍事侵攻の懸念が高まるウクライナでは政府機関がサイバー攻撃を受けるなど緊迫した状況が続いていて、日本時間の24日午前7時に非常事態宣言が発令されました。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領「ロシアが一方的にミンスク合意(東部の停戦合意)を破棄し、ウクライナのみならず、国際的な平和解決への努力が無駄になった」
ウクライナ国営通信によりますと、非常事態宣言はロシアが独立を承認した東部地域を除く全土を対象として日本時間の24日午前7時に発令されました。一部の地域では外出禁止措置が取られる可能性もあります。
こうした中、アメリカのCNNは、複数の当局者の話として全面侵攻が差し迫っているとの情報が、アメリカ政府からウクライナ側に伝えられたと報じています。
タス通信は23日、ロシアの外交団がウクライナから退避を始めたと伝えたほか、ウクライナの議会や省庁がサイバー攻撃を受けるなどしており緊迫した状況が続いています。
ウクライナ西部のリビウでは、先週から空気銃を使った市民の射撃訓練が行われています。
記者「学校の地下を利用して放課後に射撃訓練が行われているのですが、プーチン大統領が的になっています」
訓練に参加した高校生「役に立つ知識です。必要にならないといいが備えるべきです」
ウクライナ軍も23日から18歳から60歳を対象に予備役の招集を始めていて、ロシアの軍事侵攻に備えた動きが広がっています。