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【GW後半】外遊びに潜む“危険”と対処法 死に至ることも……海のカツオノエボシ、山のツツガムシ 「ツツジの蜜」もNG

2024年5月3日 10:04
【GW後半】外遊びに潜む“危険”と対処法 死に至ることも……海のカツオノエボシ、山のツツガムシ 「ツツジの蜜」もNG

ゴールデンウイーク(GW)の“後半戦”が3日から始まります。海や山、公園などで遊ぶ機会も増えますが、さまざまな危険が潜んでいます。クラゲの仲間「カツオノエボシ」とダニの一種の「ツツガムシ」は死に至る可能性があり、公園のツツジにも要注意です。

■海や山、公園で…「安・近・短」のGW

藤井貴彦キャスター
「3日はGW“後半戦”の初日です。天気も全国的に良さそうなので、海で潮干狩り、山でキャンプ、さらに今年の特徴である『安・近・短』で公園にお出かけをするという方もいらっしゃると思います。そんな時に注意してほしいことがあります」

■ガラス細工のようなクラゲの仲間

小栗泉・日本テレビ解説委員長
「まず海について。神奈川・江の島で撮影された写真があります。ガラス細工のようできれいなのですが、強い毒を持つ『カツオノエボシ』というクラゲの仲間です。毎年、GWから夏にかけて多く見られます」

「触ったり踏んだりして刺されると、電気が走ったような痛みとミミズ腫れ、呼吸困難などが起きます。最悪の場合、亡くなってしまうこともあります。死んでも毒針が出るため、神奈川県では、見つけても絶対に触らないよう呼びかけています」

藤井キャスター
「万が一、刺されてしまったらどう対処すればいいのでしょうか?」

小栗委員長
「かながわ海岸美化財団によると、まず海水で洗い流すことです。真水だと、刺さった毒針が取れづらくなり、痛みも強まってしまうそうです。その後、速やかに病院に行きましょう」

■特有の病原体があるツツガムシの幼虫

小栗委員長
「次に、山や河川敷などで注意してほしいのがツツガムシの幼虫です。山形県は2日、80代の男性がツツガムシ病に感染したと発表しました。ツツガムシはダニの一種で、マッチ棒と比べても見えるか見えないかというほどの小ささです」

「草むらなどに潜んでいますが、特有の病原体を持っている幼虫にかまれると、ツツガムシ病になることがあります。初期症状は、だるさや発熱など風邪と似たようなものですが、治療が遅れると死に至ることもあるそうです」

藤井キャスター
「マッチ棒と比べてもかなり小さいので、かまれたかどうかも分からないと思いますが、どう対処したらいいのですか?」

小栗委員長
「秋田県健康福祉部によると、一番効果的なのは長袖・長ズボンを着ることですが、暑いので半袖を着ているケースも多いかと思います」

「ツツガムシは10時間ほど体の柔らかい所を探してウロウロしているため、帰宅後すぐに入浴してしっかり体を洗い流し、着ていた服をすぐに洗濯すれば、かまれずに予防できる可能性が高いということです」

■見分けるのが難しいレンゲツツジ

小栗委員長
「さらに公園などで注意してほしいのが、今の時期きれいな花を咲かせるレンゲツツジです。花や蜜に、おう吐やけいれんなどを引き起こす毒があります」

藤井キャスター
「昔よく、ツツジを後ろから吸っていましたが…」

小栗委員長
「そうですよね。ただ、このツツジは種類が本当に多く、レンゲツツジを見分けるのは難しいです。東京都保健医療局は『とにかくツツジの蜜は吸わないでほしい』と呼びかけています」

シシド・カフカさん(ミュージシャン・『news zero』木曜パートナー)
「吸っていましたね。親の知らないところで甘いものを吸うという背徳感とともに楽しんでいました。全然見分けがつきそうもないので、ツツジは吸わないという情報が広まればいいなと思います」

「その他でも、正体の分からないものを子どもたちが触らないように、周りの大人も気を付けなければいけないですね」

藤井キャスター
「むやみやたらに甘い蜜を吸わないことが大切です」

(5月2日『news zero』より)