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関東甲信で「梅雨明け」“熱中症”に注意を

2021年7月16日 21:18
関東甲信で「梅雨明け」“熱中症”に注意を

16日、気象庁は関東甲信と東北の「梅雨明け」を発表しました。東京都心の最高気温は33℃を超え、都内の中学校では、熱中症の疑いで8人が搬送されています。

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雨が続いた季節が終わり、いよいよ夏本番。気象庁は16日、関東甲信地方の「梅雨明け」を発表。平年よりも3日早く、去年と比べると16日早い梅雨明けです。

東京・表参道では、真夏のような強い日差しを日傘で避けながら歩く人の姿が見られました。東京都心は33.2℃の最高気温を観測する真夏日になりました。

この暑さの中、東京オリンピック・パラリンピックの選手村などがある中央区晴海では、救急車が出動。

警視庁などによりますと、正午前、晴海中学校の校庭で、3年生の生徒9人が体調不良を訴え、うち8人が熱中症の疑いで病院へ搬送されました。いずれも症状は軽いといいます。

当時、生徒らは、校庭でムカデ競争をしていたということです。

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16日は東北地方でも、「梅雨明け」が発表されました。福島市では最高気温34.7℃と今年一番の暑さになりました。

街の人
「(心配なことは)やっぱり熱中症ですかね」

16日、全国で一番気温が高かったのは、北海道・置戸町で35.3℃を観測する「猛暑日」となりました。

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熱中症の専門家らでつくる団体は、コロナ禍で迎える2年目の夏は、熱中症のリスクが高まっていると警鐘を鳴らしています。

教えて!「かくれ脱水」委員会 服部益治医師
「コロナ禍で自粛生活を皆さんがしていることによって体力が落ちる。それとともに筋肉細胞という我々が液体(水分)をためる所も落ちてますので、誰でも従来よりもすぐ熱中症に陥りやすい」

団体によりますと、筋肉には水分を蓄える役割があります。そのため、コロナ禍などによる運動不足で筋肉の量が減ると、それだけ熱中症になるリスクも高まるということです。

今年の夏は多くの人が知らず知らずに熱中症になりやすくなっているとして、こまめな水分補給を呼びかけています。